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かつて経験したことがない「経営環境」の変化がやってくる?

SPECIAL

波及営業コンサルタント

有限会社 日本アイ・オー・シー

代表取締役 

取引先のネームバリューで次々に新規開拓を実現する「波及営業戦略」を体系化した辣腕コンサルタント。特に技術系のメーカー企業や、特殊な加工、取り扱い品、異色サービスなどを手掛けている企業の販売戦略の再設計、大きく売れるようにする仕組みづくりに定評。

42b41b8fcc72a13fa23e12cde862c016_s『人工知能って、うちの経営にも何かしらの影響があるのでしょうかね?』

最近、経営者の方とお話をすると時々でる話題。

私も大いに注目をしているので身を乗り出して議論しています。

ちなみに、私のセミナーでも、よく2030年にはパソコンがこの世から姿を消すはずです。という話をしています。

もちろん、頭脳としてのコンピュータはなくなりません。

キーボードとディスプレイというカタチとしてのパソコンが無くなると推測しているのです。

何を根拠に発言しているのか?

これは、私が少人数・小コストで全国展開できる営業法である「波及営業」のベースになっている《イノベーション普及学》から予見しています。

イノベーション普及学というのは、新しいアイディアや技術が社会になぜ普及したりしなかったりするか、どのように普及するかを説明しようとする理論です。

本当か?と思うのですが、この理論では、新しい技術などが生まれてから、消滅するまでの時間軸を取るとキレイな正規分布図を描くと言われています。

疑問に思った私は、自らの販売経験がある「パソコン」の普及率をベースにして正規分布を描くのかを検証してみました。

すると…

まさに、キレイな放物線を描き、時間軸までピッタリとあっていたのです。

世界初のパソコンが生まれたのは、1974年、Altair 8800という商品。

普及学で導入期と定義している16%まで普及したのが1995年ですから、導入期は、21年間の歳月を要したことになります。

導入期の次は成長期です。

普及率が成長期の終わりである50%に到達したのが、2002年。

1995年〜2002年の成長期は、ちょうど6年という計算になります。

ここから普及学が提唱している正規分布を描くとすると、成熟期も6年ということなります。

驚くことに、ピッタリの数字がでていました。

普及率84%まで到達すると成熟期を終え、衰退期に入るのですが、84%の到達点が2008年。ちょうど6年間という計算になるのです。

ということは、2008年から21年後の2029年 — つまり13年後には、パソコンというカタチをした商品が世の中から消えるという予測がつく訳です。

一時期、営業マンの多くが身につけていたポケットベルのような存在になるのでしょうかね。

そこから考えると、消え行くからには、その代替機能を果たす「何か」がなくてはなりません。

ポケベルの代わりは、携帯電話がその役割を果たしたように、パソコンの代替は間違いなく「人工知能」が中核機能をもった「その何か」になります。

発売まで至らなかったGoogleグラスのようなメガネになるのか?

AppleWatchのような時計になるのか?

はたまた、ロボットになるのか?

姿カタチはどうなるか分かりません、いずれにせよ中核技術は人工知能が組み込まれていくでしょう。

人工知能の世界に触れてみると分かりますが、パソコンとは比較にならないほど、社会や企業経営の環境変化に影響を与えてきます。

パソコンは、極論すると「計算の高速化」と「記憶の外部化」、そして「コミュニケション手段の多様化」をもたらしたに過ぎません。

もちろん、これはこれでスゴイことです。

しかし、人工知能は、人間よりもはるかに優れた「判断」「予測」を可能にしていきます。

自動運転などは、まさに判断と予測の繰り返しです。

また、Amazonの「オススメ商品」(レコメンド機能)いう機能も人工知能です。

Googleの検索結果も人工知能が使われていますし、iPhoneの音声認識+応答技術も人工知能です。

人間がいなくても、商品を提案して売上をあげたり、人がいなくても安全・快適に人を移動させる手段が、もう技術的には確立されつつあるのです。

人工知能は、間違いなく、多くの業界、企業に多大な環境変化をもたらことになるでしょう。

御社にとっては、どのような環境変化をもたらすでしょうか。

 

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