プランBの威力
知らない土地に出張に来て、移動や打ち合わせとの関係で時間をつぶさなくてはならなくなる、という経験をされたことのある方は少なくないと思います。最近は、ケータイやパソコンで知らない土地の情報でも簡単にアクセスできるようになりました。ですので、いったいどうすれば良いのかについて困ることも減ってきているのですが、現地に行ってみないとわからない事情というのも少なからずあったりするものです。
つい先日のこと、出張先で書き物をしなくてはいけない事情が発生しました。周りの事情も良くわからないので、とりあえずネットを検索して地元の市役所が提供しているパブリックスペースを使わせてもらおう、という案を考えたのでした。そのときは無料でだれでも使える打ち合わせスペースがすぐ手近にあるのはありがたい、と思ったのですが、普段は空いているはずなのに、夕方4時過ぎにその場所へ行ってみると、少なくないテーブルが地元の女子高生たちに占領されているではありませんか。さすがにそういう情報はネットでも流れていませんでした。
仕方ないので、その朝まで泊まっていたホテルに戻って、フロントのそばにある打ち合わせスペースを使えるかと聞いたところ「今朝までご宿泊されていたのでお使いいただけます」とのありがたい話。早速そのスペースで作業をこなし、無事に仕事を仕上げることができたのでした。
知らない土地に行くときはなおのこと、普段から慣れ親しんだ場所であっても、予期せぬ工事やアクシデントで普段と違う対応を求められることも十分にありえます。そういうときのために、常にプランBを考えておくという癖はつけておいて間違いのないものです。
今回も、「そういえばあそこに打ち合わせスペースがあって、いつも空いている」という記憶が頭の隅にあったことが幸いしたのでした。
経営者の場合には特に、予定が上手く行かなくなった時の備えは必須ともいえるものです。二つ目の電話番号やメールアドレスなども、持っておいて悪いものではありません。
災害時の備えなどとして注目されたBCP(Business Continuity Plan)も同様の意味で重要な備えということができます。知らない土地であればなおのこと、プランBとなる選択肢について念のためチェックしておくことをお勧めします。
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