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商売に不可欠なショールーム営業版「三方よし」の精神

SPECIAL

ショールーム営業コンサルタント

株式会社バファローコンサルティング

代表取締役 

異色のショールーム革新経営コンサルタント。体感型ショールームの構築と独自のイベント活用型営業力強化法で、増員なしでも売上・利益2倍3倍化を実現させてしまう専門家。これまで営業現場30年以上の実務経験と100以上のショールームイベント指導で、売上伸長率150%という成功実例を次々と演出。

「三方よし」という言葉は、近江商人が大切にした考え方だと言われています。「売り手よし、買い手よし、世間よし」。売り手も買い手も満足し、その結果、世間にとっても良いという考え方です。言うなれば社会貢献も行うという考えです。

この社会貢献の考え方は、今では当然ですが、江戸から明治にかけての時代に近江商人が大切にしていたとは驚きです。社会貢献によって、いずれ大きな利益が自分に返ってくることを知っていたのかもしれません。

当社も実は、この三方よしをおススメしています。「ショールーム営業版三方よし」です。

「自社よし、お客様よし、パートナーよし」です。近江商人の「世間」よりもかなり狭い概念でパートナーとしています。

「自社」というのは、経営者はもちろん社員も含めています。「お客様」というのは、あなたの会社の製品やサービスを買っていただけるお客様です。そして、「パートナー」というのは取引先、特にイベントを行うときに連携する会社のことです。

当社が常々申し上げているのは、ショールームイベントや展示会を行うときは自主開催が絶対ということです。自主開催するから、どこに自社の見込み客がいるのかが分かるからです。イベントや展示会のテーマを決め、そのテーマごとの見込み客を見つけるためです。

見込み客がどこにいるのかが分かれば、後はそのターゲットにどのようにアプローチすればいいかを考えればいいわけです。ところが多くの方は、やみくもにアプローチしてしまいます。

これではコストがかかる割に見込み客が見つかりません。例えば、新聞折り込みチラシです。新聞折り込みチラシは、自社の見込み客がどこにいるのかさっぱり分からないから折り込むのです。

新聞折り込みをすべて否定するつもりはありませんが、自社の製品の特長が理解できていれば、ターゲットにアプローチする方法は他にあるはずです。それを見つけるのが「自主開催」です。

イベントや展示会を開催する場合、自主開催が絶対条件であっても単独で行う必要はありません。ぜひ、連携して開催しましょう。この時に、人を頼るのではなく「巻き込む」ということです。

人を頼るということは、自分にはメリットはありますが、頼られた人には「ない」ということになります。これでは公平ではありません。

頼られれば最初は応えてくれるかもしれませんが、長続きする関係にはなりません。

人を頼るのではなく、人を巻き込むのであれば、相手にもメリットがあることになります。お互いにメリットがあるからこそ相乗効果が生まれるのです。これであなたの開催するイベントや展示会はきっとうまく行きます。

ある住宅メーカーの例をお話しします。

その会社は地方の小さな住宅メーカーですが、地元の信頼は非常に厚い会社です。経営者の方は長年その地域で商売をしてきました。そして、「ここまで商売をやってこられたのは地域あってのことである」「流行を追わず、お客様にとって本当に価値ある住宅だけをお届けしたい」との思いで商売を続けてきました。

したがって、販売棟数はそれほど多くありません。少ないといったほうがいいでしょう。

しかし、本当にいい住宅だけを丁寧に作っています。それが自社、お客様、パートナー企業のためになるからだと信じて疑わないからです。売れればいいという考えは持っていません。

住宅を通して、お客様に届けるべき価値は何か、常に考えています。

もちろん、利益を出さなければ会社として存続できませんので、そのあたりの妥協はしません。しかし、自社だけが儲かればいいという考えではありません。自社も、お客さまも、パートナーも、住宅を通して幸せになる方法を追求しているのです。

いかがですか。あなたの会社はどんな考えで商売をしていますか? まさか、自分だけが儲かればいいということではないでしょうね。「三方よし」だから儲かるのです。

 

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