会社を伸ばす経営者の共通点
仕事柄様々な経営者とお会いしていますが、業種を問わず伸びている会社の経営者には共通点があります。今回は思いつくままにその共通点を挙げていきたいと思います。
まず、ビジョンがあります。まあ、そんなカッコいい言い方ではなくても、目指しているものや目標があるということです。そしてそのビジョンを誰彼構わず言って回る(聞いてなくても)。頭の中には具体的な事業の絵がビックリするくらいの解像度で描かれています。
経営者がビジョンを目指す姿を見て、ついてくる社員がいます。苦しい時期を共にした仲間をはじめ、新たに入る社員もその志に魅かれて集まってきます。そして結果論かもしれませんが、社員の給与は同業他社に比べかなり高く設定されています。
常に挑戦し、数多くの失敗をしています。表立っては言えないようなことを含め、大変な修羅場を経験している人が大半です。「信じていた人から裏切られる」ことは、成功への必要条件かと思うくらい経営者全員から聞く話です。
好奇心が強く、何にでも反応して新しいものもすぐに取り入れます。傍から見れば飽きっぽいとも取れますが、常に新しいものへの関心が高く、新陳代謝が活発に行われています。
野性的な勘が鋭く、小さな兆候からさまざまなことを読み取ります。下がり調子の時は大外しすることもありますが、基本的には鼻が利き、価値の高いヒトモノカネ情報を集めることが可能です。
好き嫌いが激しいことも外せません。これは日ごろ接する人からすれば、なかなか大変で功罪相半ばといったところでしょう。ただ、経営に必要な「決断」に感情は欠かせません。脳科学的にも決断と感情は切り離せないという研究結果があります。つまりこの特性は、決断が早いことを意味します。
ある意味ケチです。ビジョン実現のために使えるものは何でも使いますが、小銭レベルでもムダにはしません。値切るのはルーチンワークです。加えてお得な公的施策はすべて活用します。ただし、必要なモノゴトへの投資は一切惜しみません。
清濁併せ吞みます。これは誤解を生む書き方かもしれませんが、経営には法的、倫理的なグレーゾーンが多く、常に清廉潔白で誰も損をしない判断ができるとは限りません。というより、誰がしても同じ判断になるようなことは経営とは呼べないでしょう。涙を飲んで…という場面は必ず出てきます。また、汚れ役を買って出なければならないこともあります。どんな高名な経営者も必ず表立って言えないことはあるのです。
最後は自分がケツを拭くという「覚悟」があります。覚悟があれば何でもできます。私に言わせれば、この「覚悟」が経営者にとって最も必要なものだと思います。「躊躇」や「尻込み」ばかりでは、時間がムダに過ぎてしまいます。
経営者の皆さん、ぜひ覚悟を持って臨みましょう。たまには躊躇や尻込みをすることもあると思いますが、乗り越えた先には必ずビジョンの実現があります。
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