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遅刻をしても成果を出せればOK?

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

皆さんは「遅刻」をしたことがありますか? 誰でも1回くらいは経験があるかもしれません。寝坊してしまったり、約束を忘れていたり、渋滞に巻き込まれたり…。私も一度寝坊して大きな遅刻をした経験があります。あれは思い出しただけでも脂汗がでてきます。もう二度と同じような経験はしたくありません。

で、私も偉そうなことは言えないのですが、経営者の方と仕事をしているとまれに遅刻をしてくる方がいらっしゃいます。約束の日時を勘違いしていたことが大きな理由の一つですが、こんな方はとにかくルーズで、電話やメール、チャットもなかなか返ってきません。書類なども必ず遅れるか、酷い場合は手を付けていないことも。

「社長だから遅れてもいい」と思っている節もあります。偉いからというよりも、「忙しいのだから遅れても許される」との確固たる信念があるようです。まあ、そこまでなかったとしても、社長を「免罪符」として、約束したにもかかわらず相手よりも自分の都合(大した事ではない)を優先にしてしまう方は意外と見受けられます。

身も蓋もない言い方をすれば、こんな方は仕事ができません。社長の仕事ができないということは、会社の収益性も効率性も生産性も低い。業績はもちろん芳しくない。ということで社員の給料は安い。ので常に人手不足。そして社長の時間はますます無意味なことに空費され、忙しいと錯覚し、約束が守れなくなっていく…。

少し前、某巨大掲示板の開設者が「遅刻しても成果を出せればいい」と発言して話題になっていました。発言内容自体は必ずしも否定できるものではありませんが、私の経験則や様々な方からの学びで言えることは、「遅刻をする人はそもそも成果が残せない」ということでしょうか。

もちろん、遅刻魔でありながら、圧倒的な成果を残す人もいるでしょう。しかしそれは超少数派です。しかも、その遅刻は常に誰かがカバーしています。世の中の大半は自分一人でできることではないのです。「遅刻をしても成果を出せればいい」という考え方は、そこがすっぽりと抜け落ちています。

遅刻は信用残高を著しく毀損します。遅刻を繰り返すことは、人から信用されなくなること同義です。人から信用されない人が、仕事の成果を残せるでしょうか。遅刻ばかりして成果を残せたとしたら、それは見えないところで誰かが犠牲になって成果を支えているのです。

経営者の皆さん。忙しい時こそ時間を守りましょう。周りは何も言わないかもしれませんが、無意識にあなたの評価をしています。約束を守って積み重ねた「信用」は成果を出すための絶対条件です。

 

 

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