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脱売上至上主義が事業の永続に不可欠な理由

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

同族会社の場合は、社長の人生イコール会社経営という表裏一体の関係にあります。会社経営は「事業の永続」という視点で考える一方で、社長自身は人間。当然、寿命があります。

そのため、人それぞれではありますが、50代を超えたあたりからガクッと、なんとなく気力・体力の衰えを感じたり、60代にもなれば、周囲の社長仲間たちが後継社長にバトンタッチしていったり…。

残された社員や家族のことを大切に想えば想うほど、早い段階で、事業承継について考えることになります。

本当に早い方であれば、40代のうちから将来の事業承継を見据えて、財務中心の会社づくりを進めますし、60代になって「待ったなし」の状況になってから、スタートする社長さんもいます。

スタートの時期は、本当に人それぞれではありますが、特に「財務」といった着眼点でいえば、出来る限り早い段階で取り組んでおくことが、将来の可能性の幅を大きく広げることにつながります。

なぜなら、「財務」の実務は、時間の経過とともに、強さを増していくからです。

早い段階で「財務至上主義の経営」を実践している会社と、いつまでも「売上至上主義の経営」をしている会社…。誤解を恐れずに申し上げるのであれば、5年後10年後の未来が「天」と「地」ほどの差になります。

売上至上主義の経営をしている社長さん方の多くは、昔ながらの「間違った常識の檻」に捉われていることが多いです。その結果、自分で自分のクビを締めるような経営判断をします。

バブル期や高度経済成長期を経験したことのある社長さんの多くは、「売上が増えれば、経営が安定して、潰れない会社になるはず…」と考えます。

ですが、今の時代は、バブル期や高度経済成長下とは、全く違う経営環境です。同じ経営のやり方で上手くいくわけがありません。

さらに、「お金のことは、経理や税理士に任せておけば大丈夫…」と思っている社長ほど、「財務」は経理や税理士の仕事と誤解したまま、会社経営をすることになります。

その結果、いつまでたっても、正しい財務の考え方を知らないまま経営のかじ取りをすることになるのです。そのため、「銀行からお金は借りられるだけ借りて・・・」もしくは、「借金は悪だから、とにかくお金を借りずにやりくりしないと・・・」と考えるのです。

本当の意味でのスムーズな事業承継を進めるためには、まずは先代社長自身が「正しい財務の考え方を理解する」ことが最も重要なことなのです。

「売上が全てを解決する」「売上さえ増えれば、会社は潰れない」という間違った常識に囚われている限り、自社の経営が良くなることは決してありません。

先代社長が間違った経営の常識を後継社長にそのまま引き継いでしまえば、その先の未来が「借入依存」「資金不足」「赤字体質」の暗い未来になってしまいます。

もし、社長が財務を知らないまま経営が上手くいっていたとしたら、それは、再現性のない幸運…といっても過言ではないのです。

強く永く続く会社の社長は、多かれ少なかれ「財務」の実務を知り、その重要性を理解しています。

最も重要なことは、社長自らが「売上をつくる能力」と「お金を残す能力」は全く別の能力であるという事実に気付くことです。

売上が増えれば、潰れない会社になるのではありません。財務が岩盤だからこそ、事業を自由自在に操れるから、潰れない会社になるのです。あくまでも、財務中心の会社づくりこそが事業永続のキーポイントなのです。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

あなたは今、社長としてどんな未来をつくりたいですか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

 

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