コンビニの次の一手と多店舗展開
コンビニの次の一手と多店舗展開
コンビニの次の商品はなんでしょうかね? ある外食の経営者の方とそんな会話になりました。
唐揚げの次はコーヒーでその次はドーナッツ… 次は。いろいろと意見が出ましたが最後は焼き鳥」でした。どうなりますか!!
最終仕上げにお店でグリルはありませんから、オーブンですか。オーブンの導入ですか!?
でも、もしコンビニにスチームコンベクションオーブンが入ったら脅威です。なんでもできちゃいますよ。CKで一次加工したものを店舗で最終加工。そんなことになったら、すごいことになりそうです。
その話題はまたの機会に譲るとして、今日は日経Webニュースにありました「脱・画一化」に関して引き続き考察します。
脱・画一化のテーマで先回もお送りしましたが、昨日の日経Web版で、モスの「濡れバーガー」を取り上げ外食の「脱・全国一律」が始まっていると報じています。
一方で「コンビニの標準化の限界」と今月号のFURANJAで「コンビニはどこを向いているのか」で特集しています。
セブンイレブンの「関西プロジェクト」から地域対応メニューは話題になってきています。ファーストフードも追随してきていると言えます。
全国チェーンのコンビニ、スーパーはどうしても地場のスーパー、ご当地コンビニに勝てない現象というのは、いろいろな地域で言われていました、その大きな原因が地域の食文化、嗜好に合った品揃えであったり、味付けの惣菜であったわけです。
特にコンビニはこれからは、その地域に溶け込み地域文化の拠点になることが求められると思います。
日本全国が金太郎飴になってしまうと言われた、コンビニが大きく変わろうとしています。
出張先で駅を降りて見渡す景色がどこの駅でも一緒なんですよ、全国展開のコンビニ、ファーストフード、居酒屋の看板。挙句はホテルまでと残念がっていた皆様も少し景色が変わってくるかもしれません。
その地域の食文化に誇りを持った、その地域を感じさせる景色に変わっていくでしょう。
そのための工夫が求められていると言えます。全国チェーンのファーストフードでもその地域の地場の食材を使ったメニューが登場することになるのでしょうか、期待したいと思います。
外食も、この流れは続くでしょう。全国一律、画一化のメリットからコスト増のデメリットを乗り越えて「脱・画一化」は確実に進んでいるようです。そこに消費者のニーズがあるわけです。
冒頭のモスの濡れバーガーは首都圏の300店舗限定の販売が、購買意欲に火をつけているようです。
「東京に行かないとたべれない。」このフレーズは魅力的です。 かつて店舗数の少なかった頃の外食は同じ現象があったわけですから。
しかし、一方で全国展開のFCチェーンの場合、全国のFCオーナーが満足するそれぞれのご当地メニューの開発は求められることを考えると、 一筋縄でいくことではないようです。
外食の無限の可能性と成長性が力を発揮します。しかし、環境と構造の変化、いわゆるパラダイムシフトが起きていることの認識がフードビジネス経営者にあるかが問われます。
旧態依然の対応では生き残れないことを認識すべきです。
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