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「情報発信(アウトプット)」に必要なのはそれなりの独自性―その発信者のレベルにあったものでいいという割り切り―  

SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション

代表取締役 

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

「情報発信(アウトプット)」・・いいか悪いかやってみなきゃわかりません。

ものすごく当たり前のことをあらためて言いますが、「情報発信(アウトプット)」は、基本的に他者との接点を持つために行なう行為です。

逆に言えば、他者との接点を持つ必然性が特にない場合は、何もわざわざ実施する必要などないことになります。

ですから、私のお勧めする「情報発信(アウトプット)」は、原則、ビジネスラインに限っているわけです。

個人レベルの「情報発信(アウトプット)」であれば、その必要があるのかないのか、やりたいのかやりたくないのかは私には判断がつきません。その人の思う通りにやればいいことです。

しかしながら、ビジネスとなればそうはいきません。

ほとんどの場合、自らのビジネスについて、より多くの他者に知ってもらうことは、間違いなくプラスにつながるからです。

というより、多くの人に知られる必要のないビジネスなどほぼ存在しません。

各企業はどれだけ多くの人に、或いはどれだけ的確なターゲットに、こちらの情報が届くか、しのぎを削っているわけです。

以前は「より多くの人に」というテーマに対しては、マスメディアに頼るしか方法がありませんでした。

メディアを媒体にした広告宣伝活動が「情報発信(アウトプット)戦略」の主流を占めていたことになります。

当然のことですが、これは企業経費としてはかなり高額なものになります。

しかしながら時代は変わりました。

今や、パーソナルメディアとしての、ブログ、コラム、ツイッター、フェイスブックといった手法が、一般の人々まで含めて高度に機能しています。

近年では、動画の配信もユーチューブ等を通じて可能になっており、日々参加者は増加しています。

現代社会において、パーソナルメディアとしての「情報発信(アウトプット)」のアイテムと質はどんどん上がっているといっても過言ではありません。

若い世代は、こういったツールを使いこなすことにおいて、ゲームなどを通じて子どもの頃から慣れ親しんでおり、心理的技術的な抵抗は全くないようです。

これらの利用シーンにおいて、或る意味最もハードルが高いのは、年配の人の、しかもそれをビジネスに利用するというシチュエーションなのではないでしょうか。

何故でしょうか?

それには2つ理由があると考えられます。

1つは、パーソナルメディア的な情報発信はビジネスに馴染まないのではないか、という思い込みです。

デジタル世界におけるこれらの手法或いは媒体が、近年あまりに急速に発展してきたために「こんなものがビジネスに使えるのか?」という、「馴染みのなさ」がどうしても、心理的に邪魔しているように思えます。

もう一つは、年配の人ならでは思考と推察されるのですが、「レベルの低い内容では発信できない。」という思い込みです。

キャリアや年齢を重ねてきた自分が発信するものはそれなりの体裁やレベルがなければ恥ずかしいのではないか、という思い入れといってもいいかも知れません。こんな風に「構えて」しまいがちですが、そうすると、ものごとは前に進みません。

「情報発信(アウトプット)」するからには、できるだけ多くの人に届けたいという思いは無理のないところだと思います。

しかし、ここに過度に期待してはいけません。

まずは自分の発信するレベルの内容が、それを支持してくれる相手に届けばそれでいい、と割り切る必要があります。

そのとき、

「後発で「情報発信(アウトプット)」をする自分のレベルはどうなんだろうか?数多くの先発者に比べて恥ずかしいものではないだろうか?」

といった思いがよぎるのではないか、と推察されます。

「今さら、参入しても埋もれてしまって意味がないのでないか?」

といったような思いです。

現に私もそうでした。

もちろん、「1億総情報発信時代」といっても過言ではない時代に入っていますので、そういった心配は無理もないところといえましょう。

しかし、冒頭に書きましたように、そもそも「情報発信(アウトプット)」は、他者との接点を持つために行なう行為、なのですから、まずこれにチャレンジしてみないことには何も始まらないことになります。

SNS或いはユーチューブといったデジタルメディアは、その分母の大きさが特徴といえましょう。

様々な層の様々なタイプの人が読んだり聞いたり、見ているのです。

ということは、どんなレベルの「情報発信(アウトプット)」であっても、どこかに一定の支持層はいると考えるべきです。

「情報発信(アウトプット)」する内容には、そのレベルの独自性というものがあります。

世の中の人が何も最高のレベルのものだけを求めているわけではありません。

逆にとっつきやすい初心者用のレベルのものや高度な専門性をわかり易く解説したものなどのほうが却って多くの支持者を得ることができるかも知れないのです。

つまり、「情報発信(アウトプット)」というものは、結果を気にしてあんまりあれこれ考えていても始まらない、ということです。

自分の世界観にはそれなりの支持者や共感者はきっといるのだ、と信じて、とにかく「情報発信(アウトプット)」を始めてみることが大事なのです。 

 

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