コロナ後、3,000万人の塊!に商機あり。今、準備すべきコトは?
総理による「非常事態宣言」が発令された中、経営者の方は資金や人材のやりくりなど、現時点で大変な状況だったり、近い将来の発展も見据えて動きながらも、多くの気苦労をされている日々かと思います。
今を乗り切るために、どうするか? 後のために、今は何を仕込んでおくべきか?
先日4月3日の日経MJ紙に、こんな見出しが躍りました。
『「コロナ後」カギ握るシニア女性』
この見出しの記事を書かれたのは、以前から通販界隈のメディアで有名な、村山らむねさんという方で、私自身も専門のギフト通販において、シニア女性の消費喚起が重要と説き続けており、特にその点でとても共感があった記事でしたので、取り上げました。
要約しますと・・・
- 日本の消費者層で、一番大きな集合体はシニア女性。65歳以上の女性は全人口の2割弱、50歳以上の女性も含めると25%(約3,000万人!)の塊。
- シニア女性を ”ひとくくり” に見てはいけない。きめ細やかに見てアプローチすることで、コロナによる日本経済の縮小に歯止めを掛ける。
- シニア女性は、自分たちを高齢者と思っていない。LINEが、スマホへの切り替えキッカケの一つに。シニア層はLINEを日常的に使っている。
さらに・・・
・コロナ後、じわりと3つのシフトが起きるだろう。具体的には・・・
①安心安全シフト これまでも敏感なシニア層だが、一層の安心安全を求めるだろう。
②オンラインシフトオンラインで買い物を済ませると感染リスクが低いなどを経験し、オンラインの役割が、オフラインの補完から、生活の中心に躍り出た。また、オンラインビジネスで開拓してこなかったシニア女性層に新たな勝機が生まれる。
③時間のシフト ”巣ごもり”で社交に使っていた時間を内省に使わざるを得なくなったことで、1人の時間が見直され、働く・楽しむなどの生産性や満足感の最大化が課題となった。
結論として・・・
「シニア女性といっても様々なライフスタイルや消費感を持っているが、経済基盤が他の年齢層よりもしっかりしている絶対数が多いのは確か」と、締められています。
先にも述べましたがコロナ以前より、私はギフトビジネスの重要視点の一つに、以下のことをお伝えしてきました。
- 「子育て完了世代=52-53歳前後女性のライフスタイル」にフォーカスするべし。
なぜなら、子育て完了世代の女性は、自分に使う時間・お金が自由になってくるタイミングなのです。
旧友や新友と交流が増え、子育てに自分の時間とお金を注いでいた分、ぐっと我慢していた購買意欲が爆発しやすく、様々な経験も経てきている世代で、自分の価値基準が明確にあり、価値を認めればさほどお金は惜しまない・・・という人が多い世代です。
コロナ収束後は、こういったシニア層にまでオンライン化が進み、物販ではネット通販の利用(ギフトも含め)が、ますます盛んになっていくことは間違いありません。
その分リアル店舗が、アメリカのようにどんどん閉店・倒産が起こっているように、日本も地方百貨店が閉店しているように、他の小売店も含め、無くなりはしませんが、大きな影響を受けてくるはずです。
これからは小売業、飲食業、製造業、卸売業に至るまで、経営戦略のもう一つの軸としてリアル(オフライン)だけでなく、EC・ネット(オンライン)を両軸とすることが、ますます求められることでしょう。
そうすれば、もしいつか再びコロナのような感染症蔓延や、未曾有の大災害などが起こっても、オンラインが別軸であることで、リスクヘッジが出来るのです。
先週のコラムでもお伝えしましたが、コロナ後のネットでの商品購入、サービス利用がますます進んでいくことを見越して、ECサイトの新規開設、すでにあれば益々の注力など、オンライン化を本気で準備し、新たな事業軸として取り組むタイミングは、全事業種とも、今この時ではないでしょうか。
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