いつもお金がない社長がやりがちな誤解
当社は、同族会社と社長の財産管理(お金が残る仕組みづくり)実務の専門機関なので、実に、様々な会社経営にまつわるお金の相談ごとが寄せられます。その中でも、「会社のお金のことが良くわからない…」「経営判断の基軸になるものがない…」といった旨のご相談は、本当に多く寄せられます。
特に、最初からたくさんの資産や負債、取引先や社員の人生を背負った2代目社長や3代目社長などの後継社長ほど、このような悩みを抱えます。真面目で頑張り屋な社長ほど、その悩みをなんとか解決したいとの思いから、いわゆる「決算書の読み方」や「よくわかる会計入門」などの本を何十冊と読み込んだり、あるいは、セミナーに足を運んだり、はたまたビジネススクールに通って知識を得たり…。
書籍を読んだリ、セミナーに参加をすることで、自社の経営が良くなったり、財務に関する課題が具体的に解決したりするのであれば、それはそれで大変良いことです。しかし、残念ながら、現実的には、それが難しいというケースが多々あります。
それは、なぜかというと、会社経営は、学校で習うような「オベンキョウ」レベルのものとは、全く違う次元のものだからです。特に、「財務」は、会社を継続していくための絶対的に不可欠な実務であり、日々、変化し続けているいわば生き物のようなものです。したがって、いわゆる「経理」や「会計」などの知識を知っていたとしても、あるいは、ビジネススクールで「財務」学んだとしても、ちゃんと「自社のための実践」に落とし込めなければ、何の意味もないのです。
あくまでも、会社経営においては、広く一般のための一般論は「参考情報」でしかありません。つまり、そこには、自社を真に良くするための具体論はないのです。
社長にとって最も重要なことは、実際に自らが「財務思考」を身につけて「実践すること」であり、自社にとって真に「儲かって潰れない、利益を出してお金が残る」強い財務体質の会社に日々磨き上げていくことなのです。
ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
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