知らないと人生を棒に振る”目的と目標”の本質
本コラムをお読みいただいている皆様、
あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、2018年最初のコラムは、新年を迎えるに相応しいテーマ「目的と目標」でお送りしたいと思います。
皆さんは1年のはじめに、その年の目標を立てていますか?
経営者の方々であれば、元旦と言わず、自社の事業年度に合わせて経営目標を決めていらっしゃると思います。プライベートの目標も同時に決める場合もあるかもしれません。
ただ、年が変わるタイミングというのは強制的に全員が同時に体験するなかなか無い機会であり、何か目標を立てるには非常にいいタイミングとも言えます。
新年の目標を立てることは私自身もやっていますが、非常に効果的ですので、もしやられていない方がいれば、是非お勧めします。
ところで、“目標”という言葉を使いましたが、この言葉は実際何を意味しているのでしょうか。
しっかりと理解をして使わないと、人生をまさに棒に振ることになりますので、今回は少しばかり詳しくお伝えしていきます。
目標については、必ず紐づいているものがあります。そう、“目的”です。
“目的”とは、その時点で最終的に目指す状態のことです。自分がやりたいことの最終地点のことですね。(最終地点は当然変わることがあります。いや、変わらなければなりません。でなければ燃え尽き症候群が待っています)
“目標”は最終地点にたどり着くまでの「しるし」のことであり、目標を達成していくごとに目的に近づいていきます。いわゆるマイルストーンと同義であると私は考えています。
目的なき目標は達成されないことがほとんどで、達成されても意味がない場合が多くあります。
つまり、目的が最初にないといくら目標を立てても達成されないどころか、時間の無駄遣いになってしまう恐れがあるということです。
気を付けなければならないのは、思い付きの目標を立ててしまうことです。よくあるのが、新年だからといって気軽に目標を立て、3日間続けてみるものの、やがてそれを忘れてしまい、また次の年に適当に目標を立て、3日間続けてみるもののまた忘れてしまい、その無限ループを繰り返すことです。
このことは、時間の無駄であるばかりか目標を立てても、どうせ達成できないので無駄だ、という無力感を植え付けてしまうことが大きな問題といえます。
この無限ループを脱するには、まず強力な目的が必要であり、そこに到達するために目標を立てるという絶対的な順序を守ることが唯一の解決策となります。この順序は絶対に逆にはなりません。
目的は「自分が本当にやりたいことは何か」
「なぜそれをやりたいのか」「何のためにやるのか」
という質問を繰り返していくことで見えてきます。
目標はその目的を見据えたうえで、自分のできることを棚卸しし、やらねばならないことを書き出したうえで、具体的な行動と数値目標を時系列に沿って立てていきます。
マラソンと同じで、労せずしていきなりゴールに着くことはありませんから、たどり着くまでの目標を細分化し、それを愚直に達成していくことが目的を果たす一番の近道と言えます。
少し話はそれますが、最近特にやりたいことがない、あるいは普通に生活できればいい、という人が増えたような気がします(年齢問わず)。
それぞれの価値観の問題と言われれば何も言うことはありませんが、少し寂しい状況ですね。
目的や目標が無くても生きていくのに何も不都合はありませんし、逆に目標に向かって一直線、というのも今どき珍しいのかもしれません。
しかしながら、目的や目標を持ち、それに向かって邁進することができるのは人間の特権だと私は思います。
ちょうど1年の節目の時ですので、ぜひご自身の仕事、プライベートの目的や目標を考えてみてはいかがでしょうか。
毎年実践し続けると、まず間違いなく良い結果を残せます。その圧倒的な効果にびっくりされるかもしれません。
是非お試しを!
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