コンサルタントの相場に対する考え方
よく経営者の方からご質問をいただく内容の一つに、「コンサルタントの相場っていくらくらいですか?」というものがあります。
商売をしている訳ですから、経営者としては無駄なお金を使いたくない…と思うのは当然のことでしょう。ですから、このご質問の真意としては、「できるだけ安い人に頼みたいんだけれど、それは幾らくらいなのか?」と言ってもいいでしょう。
この気持ちに関しては、分らなくもないのですが、この考え方が通用するのは、「比較可能な仕事をしている人たち」に依頼をする場合です。
つまり、一般的にそれほど差が無いとされる、例えば牛乳などの場合、銘柄は多種あっても価格差は非常に狭いものです。規格化されていて品質が担保されているので、「一般的な商品」になっているので、値段も一般価格があります。
これと似ているのが税理士や社労士などの、士業系の仕事の場合、やはり資格という規格があるため、品質が担保されていて、やはり相場があります。
粗悪品をつかまないために…
さて、コンサルタントの場合です。コンサルタントの場合、資格はありませんので、品質はバラバラです。これはある意味「コンサルタントを見抜く力」が伴わなければ、粗悪品をつかむ恐れもあるということです。
しかし一方で、「専門コンサルタント」を活用して、儲かる仕組みを作ろうと思った場合、一般価格というものがあると思って安い人を探そうとすると、これはまず間違いなく、粗悪品をつかまされるという、これまた多くの社長が陥る罠があります。
値段勝負のコンサルタントとは、専門性がなく、「何でもやりますよ」という代行屋だからです。
最も注意すべきは、「同じようなことを、私ならもっと安くできますよ」という人です。専門コンサルティングとは、その人の過去から積み上げた経験とノウハウによって構築されているものです。他の人が後から物マネしても、それは粗悪なコピー品をつかまされている…ということを忘れないでください。
●ポイント
コンサルティング、中でも自社に儲かる仕組みを作り出す、専門コンサルティングの場合、決して値段で選ばないことが重要です。コンサルタントに体系化されたノウハウがあれば、これは投資案件として判断してください。詳しくは、当機構代表の書『優れた社長は、コンサルタントをどう使うのか?』を参照ください。
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