知財活用の先にある「理念」を明確に!
「後藤さん、今回の支援とは関係ないかもしれませんが実は将来、やりたいことがあって、もしライセンス料が入ったらそれを資金としてやりたいことを立ち上げたいんです。」
これは、先週よりスタートしたコンサルティングでお客様が最後に私におっしゃった言葉の一部です。
元々、知的財産権を活用した他社との共同開発の支援としてスタートしたコンサルティングなのですが、実現できるまでの課題はいろいろあり、その課題の整理とスケジュールを決めた後に仰ったことなのでした。
会社を立ち上げ、事業をスタートさせるいわゆる「起業家」の方が毎年たくさんいらっしゃいますが、本当に成功されている方はそのうちの一握りでしかありません。
どの世界でも、「プロ」と名がつく世界は厳しいのが当たり前ですが、起業家もある事業によってお客様のお役に立つ「プロ」として見れば、並大抵の努力では成功しないことは明らかです。
では、そういう苦労を乗り越える支えになるものは一体何か?
それは、「理念」です。
「理念」とは、いわばその会社や個人がやりたいことの「意義」であり、「ぶれない想いを形にしたもの」です。これがないと、問題にぶつかったときに安易な方向に流れてしまったり、問題から逃げたりして結局長続きしないことに陥ってしまいます。
上述のお客様には、「そういう想いがあるのなら、それをメモ書きでもいいから文章にして見せてください」とお願いをしておきました。
上述の場合もそうですが、知的財産の活用の先には、「実現したい理念」がなければならないのです。
もし、知的財産を取得してそれを基にやりたいことがあるとお考えの方がいれば、一度考えてみて文章にしてみてください。
「知的財産の活用」の先にある「理念」を。
理念なき経営はありえませんよ!
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