人材を活かし成長し続けるチェーン経営とは?
「これまで頑張ってきてくれた管理職にもっと活躍してもらいたい。若手を育成し、会社を成長させていって欲しい。」ある中堅スーパーマーケット経営者からのご相談です。
高度成長期やバブル期に頑張ってこられた管理職が、コミュニケーションの名の下に、作業を口頭だけでやり方を伝える、といった時代は終わろうとしています。
選ばれるお店になるのが難しい時代、過去の功績ではなく、未来に向けて、今現在、利益を生み出すことのできない管理職や役員は、単価の高いふつうの人となってしまいます。
------ こういう方々に力を発揮してもらうためには、今までの経験をいかすことのできる、店舗改革プロジェクトに参加していただいてください。と申し上げています。
例えば、エンドプロモーションのつくり方ひとつにとっても、かつては、大量に商品が積んであって、その店独自の大きなPOPや飾り物がしてあって、鮮度とボリューム感があるのがいい売場。とされてきました。
もちろん、それは購買意欲をそそるものであれば、良いことなのですが、問題はそれは利益にみあったコストになっていて、人が変わっても再現できるものになってるかということです。
コンビ二が成長し続けているように、「安いときに大量に買える」よりも、「欲しい時に必要な分だけ買える」に購買行動は変化しています。
これからは、こういったことを想定した店舗運営の作業スケジュールが必要となるわけです。
実際に、エンドプロモーションにかかる作業を計測してみるとわかるのですが、折込チラシ一回分にかかるエンド商品の陳列作業、期間終了時の残品移動作業、POPの制作、取り付け取り外し等これらにかかる人時は相当なものとなります。
本部は、チラシをはじめとして、毎週やる指示をだしますが、その中には、時代と供に役割が変わり効果のないものもあります。
それが積もって店のムダ作業となり、今、やるべき作業が進められないという状況が起きています。
どんなに小さな指示であっても、店舗では必ず人時がかかります。「また、面倒なことを本部は言ってきて!」とやらされ感の漂う中、残業が許されないチェーンでは、サービス残業や自宅に持ち帰りやる人が後を絶たちません。
皆が元気に明るく働ける会社にするには、ここと向き合っていかなければなりません。
新しいことをはじめるためには、まず、不要となった作業を止めることが出発点となります。その時間内で作業を終わらせるために、まずは必要なものだけを動かすレール敷いてから、その上を車両が走れる状態しておかないと、ちゃんと時間通りに動くことはできません。
店舗改革プロジェクトは、そのレールとその運行プログラムをつくることがミッションとなります。
今までのように、人に頼り無理やり仕事進めることをやめ、企業として仕事にかかる時間を決めて人を貼り付ける。
その中で、達成させる方法は自由にやってもらう。という個店の考えを尊重した画期的な仕組みをつくることです。面白いことに、この仕組みが動きだしますと、まずは、プロジェクトメンバーに自信と活気が満ち溢れ、店舗へ浸透していきます。
結果が変ることが予測できるため、経営として時間に余裕がもてるようになっていきます。
例えばあなたの乗っている電車が急停車しても「只今、この先電車が3本詰まってます、時間調整のため少々停車します」とアクシデントに対する丁寧なアナウンスが流れれば、先行きすぐ解決することがわかり慌てずにすみます。
店舗の作業も同じように、予定以上の作業を走らせることを改め、この先稼げる作業を優先させれば、作業の滞りなく、誰もが安心して運営をすることができます。
前述のエンドひとつにとっても、在庫の問題、標準化・評価の問題、人材採用・育成コストの問題、といった様々な課題があります。
通常であれば、ここで絶ち切れとなり問題の先送りということになりがちですが、店舗改革プロジェクトでは予め問題をひもとき、すぐ判断できるようしておくとが最大役割となります。
さて、あなたのチェーンでは、従業員の成長と企業の成長の為に 一歩を踏み出す準備はできてますか?
今日も 最後までお読みいただきありがとうございました。
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