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知的財産活用に必要な人材~社長、T型人間育成してますか?

SPECIAL

知財・ライセンスの収益化コンサルタント

株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー)

代表取締役 

知的財産、マーケティング、マネジメント…を融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創るコンサルタント。「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組みづくりに定評がある。

プレゼンテーション1

「これからの知的財産部門に必要な人材は、I型人間ではなく、T型人間なんです」

これは、私が会社員時代に出席した日本知的財産協会の例会にて行われたセミナーで、講師の先生が仰っていた言葉です。

今回は、知的財産の活用ができる人材について考えてみます。

皆さんは、I型人間とT型人間という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?

知的財産を取り扱う部門は、非常に高度な専門性を要求されるという性質上、まず必要とされたのが実務をこなすのに必要なスキルを磨くこととされていました。

それにより、知的財産の権利化・維持管理・訴訟対応等ができるのだという考え方です。このように、ある専門領域を深堀して特化されたスキルを持つような人材をI型人間と言います。

それに対し、専門領域の知識・ノウハウを有しつつも、専門領域以外に関係する領域の知識も幅広く獲得することができた人材を、T型人間と言います。

では、なぜT型人間が必要となるのか?

それは、知的財産の活用は単に知的財産に関することのみならず、経営・技術・マーケティングとリンクすることにより初めてできるようになるからです。

以前、ある方にこういうことを言われたことがあります。

「知的財産戦略って、知的財産のことだけ知っていたら出来るものだと思っていました」

これを言われたときに、私からは

「あくまでも知的財産戦略は企業の核となる戦略をサポートするためのものなので、核となる戦略がはっきりしていないのに知的財産戦略だけ作っても意味がない」

ということを申し上げました。

この考え方に立つと、知的財産戦略を構築し、その戦略に基づいて知的財産活用を推進していくには、I型人間では無理であることが明らかで、T型人間を育成し、広い視野を持って知的財産活用マネジメントを進めていける人材が必要です。

一方、知的財産活用人材は、専門性を磨きながら、他部門との連携・経営やマーケティングに関する領域にも踏み込んだ知識とノウハウの習得が必要ですから、簡単にはできないことです。時間がかかります。

それでも、知的財産を活用して収益に変える仕組を創り、回すためには、時間がかかってもT型人間を育成していかねばなりません。

あなたの会社では、T型人間を育成していますか?

I型人間ばかり育って、視野が狭くなっていませんか?

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