何故JALはサービスロボットの実験を進めるのか?
先日、JALより羽田空港第一ターミナルで実証実験を開始とのプレスリリースがなされました。
「サービスロボット」を活用し、デジタルサイネ―ジとの連動を行うとのことです。
(2016年2月9日から2月18日までとのこと)実験期間中に羽田に行く予定がありません。ちょっと残念です。
詳細な実験内容はプレスリリースを見てもらうとして、今回の実験の狙いはどこにあるのでしょう?
技術的な検証というのは当然なのですが、単に訪日外国人に対する情報提供の確認であるなら、既存のデジタルサイネ―ジで十分果たせます。
勝手な想像ですが、こんなシナリオでしょうか?
「利用者との対話形式のサービスを機械に任せたい」
↓
「デジタルサイネ―ジでもいけますよ」
↓
「傍から見て、恰好悪い。利用されないのでは?」
↓
「では、ロボットなんてどうでしょう」
↓
「それなら、利用してくれそうだ」
ユーザインタフェースの調整等、実験結果で技術課題は色々と見えてくるのでしょうが、経営目線で期待していることは何でしょう?
おそらく、地上職員の業務負荷の軽減かと思っています。(職員の削減と捉えないで欲しい)
特に訪日外国人の増加により、地上職員は「緊急でもないし、重要でもないやりとり」に相当時間を割かれているのではないでしょうか。
そして、「緊急でもないし、重要でもないやりとり」はテンプレート化が可能である。であれば、その領域はサービスロボットに担ってもらい、地上職員はややクリティカルな業務に注力できる。
これが、期待していることではないでしょうか。
ただ、空港職員とサービスロボットの連携が未知数です。顧客がサービスロボットにクレームをしたら・・・等
すると今回の実験で活用するというスマートウォッチが注目されます。ロボットに注目が集まりがちでしょうが、本当の効果検証の目的はスマートウォッチにあるのではないでしょうか?
空港職員とサービスロボットの業務連携が満足いく結果となった暁には、やがて空港カウンターの景観は見違えることとなるでしょう。
それにしても、サービスロボットの外観・・・もうちょっと何とかならなかったのでしょうか?
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