潰れない会社づくりに必要なこと
当社では、儲かって潰れない、利益を出してお金が残る強い財務体質を築き上げるお手伝いを全国各地でご支援させて頂いておりますが、「自分の会社のお金の流れがよくわからない」といったご相談が非常に多いのも特徴です。
経営に前向きな社長さんほど、自社の現状を正しく把握し、その上で将来に向かっての「次の一手」を、より早く、確実に見出したい・・・という強く切実な想いが根底にあるからなのだと思います。
例えば、複数の事業や営業所を営んでいるにも関わらず、損益計算書は一つだけ。個々の事業や営業所別の損益の状況はさっぱりわからないけど、全体での損益の状況はわかるから、税務申告や金融機関への決算書の提出に関しては何とかなっている・・・といった状態なのです。
もし、今目の前の事業が順調で、資金的にも何ら不安がないといった経営状態であれば、「売上さえ増えていればあとはどうでもいい」とか「決算書は税務署や銀行に提出する書類だから最低限でいい」という風に考える社長も、中にはいるかもしれません。しかし、それではダメなのです。
私がこれまでお会いしてきた8割の経営者や一般的な職業会計人は、売上が増えれば潰れない会社になると考えます。ですが、それは間違いなのです。あくまでも、財務が岩盤だからこそ、事業を自由自在に操れるから、結果として潰れない会社になるのです。大切なことは、結果としての財務ではなく、財務中心の会社づくりこそが事業永続のキーポイントであるということに、社長自身が気が付くことなのです。
赤字になっても、会社は潰れません。
しかし、お金がなくなれば、会社は潰れます。
だからこそ、しっかりと儲けを増し、その上で、手元に資金を残すという善循環を、社長自らが創り上げていかなければなりません。そして、経営の本来の目的である、最小の元手で、最大の利益が稼げているのかを、数字で明確に把握しておかなければならないのです。
そのためには、自社の付加価値を高め、その自社の付加価値が数値として表現された「粗利」を如何に高めていくのか、あるいは、店舗別・部門別・事業別の損益の状況を明確に把握し、個々の「利益」を如何に高めていくのかを、日々真剣に考えなければならないのです。
あなたの会社は、儲かって潰れない財務体質になっていますか?
ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
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