未来の成功・失敗を分ける解釈の仕方
基本的に人は、自分にとって都合の良い解釈をするものです。
他人が何らかの失敗をしたとき、「あの人に何か問題があったのだろう」と解釈します。
自分が失敗したとき、「やむを得ない事情があったから」と言い訳が出てきます。
例えば、知人が待ち合わせに大幅に遅れてきたとき、「無責任な人だ」、「不誠実な人だ」と相手の態度や性格に目が向きます。
一方で自分が遅刻したときは、「急な用事が入って・・・」、「仕事が立て込んでいて・・・」等、自分の外部に原因があると考えるのです。
このように人は、他人に厳しく、自分に甘くなる傾向があります。ストレスは溜まらないかもしれませんが成長がありません。こういった傾向が極端になると、他者からの印象は悪くなるでしょう。
他人に対しては、「こちらにはわからない何かやむを得ない事情があったのだろう」と解釈することが必要です。自分に対しては、「やむを得ない事情があり、そこから失敗した要因は何だったのか」と冷静に自分を見つめることが大切です。
カウンセラーであれば、失敗続きのクライアントに対して、「やむを得ない様々な事情があったから今の辛い状況にある」という解釈の元で、クライアントを否定することなく、よりくわしく話を聴いていくことになります。そうすることで、クライアントの信頼感を得ていくわけです。
さて、他人が失敗したときの解釈も大切ですが、それ以上に重要なのが、他人の成功を目の当たりにしたときの解釈です。
他人が成功したのを目の当たりにした場合はどう解釈するでしょうか。そのときの解釈次第で、自分のビジネスの未来も決まります。
素直に喜べる人、表面上は祝福して内面は気持ちが揺れる人、あるいは「たまたま運が良かったんだ」、とケチをつけたがる人もいます。
以前、驚くことがありました。心理療法を学んだ直後の懇親会で、講師が帰った後、その講師についての愚痴を言っている人がいました。
講座の内容が、一切否定することなく相手の話を聴く姿勢や手法を学んだばかりでしたので、開いた口がふさがらない状態になってしまいました。
成功している講師を見て、劣等感やうらやましい気持ちが芽生えたけど、その本心を直視するのを避けるためにケチをつけたり批判や愚痴を吐き出すわけです。相手を蔑み、自分を正当化することで安心感を得ている状態です。
ここまではいかないかもしれませんが、批判する気持ちや言い訳が自然に湧いてくるのが人間です。こんなときは、自分の本心をしっかり認めることが大切です。
批判の元になっている嫉妬心や悔しさを認識し、否定することなくじっくり味わいます。ネガティブな想いをじっくり味わうことで、現状の姿と理想の目指す姿とのギャップが見つかります。
そうなるとやるべき課題が明確になるので、ポジティブなエネルギーへと変換できるのです。すると、成功者を応援する気持ちが出てきます。
成功している人に対してケチをつけるタイプか、それとも応援するタイプか。それであなたの未来が決まってくるのです。
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