2つの質問でわかる営業マンの実力
某信用金庫さん入社2~7年前の若手営業マンを中心した研修でのエピソードです。
営業活動内容は集金業務中心のルート営業、どちらかというと効率が求められる仕事です。
大森は若手営業マンに「コンサルティング営業」のお話をする前に、彼らの仕事ぶり(実力)がわかる2つの質問を用意しました。
その2つの質問とは
「営業の仕事って何ですか?」
「貴殿の夢は何ですか?」
です。
この2つの質問を、営業マンに自問(記入)していただきました。
そしてこの返答(記入した内容)について彼らと話を交わすと、その営業マンの実力が、私には一目でわかりました。
ひとつめの質問「営業の仕事って何ですか?」
営業マンからでた意見は
「顧客の役にたつこと」
「顧客にとって有益な情報を提供すること」
ここで大森は質問しました。
「何の役にたつの?」
「有益な情報とは具体的には何?」
ここで彼らは沈黙です。
こんな意見もありました。
「商品を売ること」
「ノルマを達成すること」
でも、これは自分中心目線でNGです。
この発想で営業活動をしている限り、一瞬「仕事」で成就しても長い「人生」で成就することはありません。
2つめは「夢」の質問です。
これには、殆どの営業マンが書けませんでした。
書けなかった人は後日、書面にしてみることをお願いしました。
ただ、しっかり書ける営業マンもいました。
結婚している人は「幸せな家庭をつくる」
独身の人は「出世」
彼らが必死に考えている姿には共感が持てました。
この2つの質問は、第3者から聞かれて、始めてその大切さに気づくのです。
2つの質問の意見交換の後、私の著書にまとめた営業マンの4つの階段を登る意義や意味のお話をしました。
そして、最も頂上にある「コンサルティング営業」の面白さと難しさの話をすると営業マンは「眼から鱗」でした。
終了後のアンケートでも
「如何に自分中心の営業をしていたか」
「売ることしか考えていませんでした」
ばかりです。
人生や仕事に夢をもたない営業マンから商品を買いたいと、だれも思いません。
貴社の営業マンは、この2つの質問にしっかりした考えや想いがありますか?
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