正しい理解なき手法は凶器です
連想ゲームです。
「かんばん」といったら何を連想しますか?
「トヨタ生産方式」といったら何を連想しますか?
質問相手が勉強熱心なビジネスマンであれば
「かんばん」と言えば、「トヨタ生産方式」
「トヨタ生産方式」と言えば、「かんばん」
と連想するのではないでしょうか?
しかし、気を付けなければならないのが「かんばん」イコール「トヨタ生産方式」ではありません。
多くの会社が会社がなぜトヨタ生産方式を導入するかといえば、あらゆるムダを無くすことで、コストを下げ、売上を増やして利益の拡大を図るためです。
じゃあ、「かんばん」をやれば、ムダな在庫が減るのでしょうか?
答えはNO!です
特に「かんばん」は在庫を減らすための強力な武器だと思っている人がいるかもしれませんが、「かんばん」だけ導入しても在庫は減りません。
「かんばん」だけやり続けると、自社も仕入先も大混乱。まさに武器そのもの、凶器になってしまい、悲劇を起こしてしまいます。
じゃあ、いったい「かんばん」は何のためにあるんですか? と思われる人もいるでしょう。
実は「かんばん」の基本的な機能は情報を伝えることです。
別に「かんばん」でなくても、コンピューターでも情報を伝えられます。(ただし、かんばんにはコンピューターにはない、かんばんとしての優位点があります)
じゃあ、在庫を減らすためにはどうしたらいいか?
かんばんを導入するかどうかではなく、売れた分だけ作る、使った分だけ買うことです。
1個売れたら1個つくる、1個使ったら1個買う
2個売れたら2個つくる、2個使ったら2個買う
これだけです。
「かんばん」を使わなくても在庫は減らせます。
しかし、多くの工場は売れた分だけ作りません。
1個売れても10個作ります
多くの工場は使った分だけ買いません。
5個使っても100個買います
売れた分だけ作る、使った分だけ買う。
これが出来なければ、かんばんを導入しようがしまいが、在庫は減りません。
自社の作る力、買う力がない中で「かんばん」だけやってもダメです。
実力がないなかで、声高に「かんばん」「かんばん」と言っても空回りするだけです。
あなたの会社は、正しい理解をしないなかで「かんばん」に固執していませんか?
「かんばん」に限らず、正しい理解ないなかでカイゼン手法に固執していませんか?
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