「店舗改革で成功するチェーンとは」
あるチェーンストアの改革プロジェクトでは「今までは、忙しいことを基準になんでもやってきた、大量に売れる時代が終わってるのに、うちは変れていない」と経営者がハッキリと言われたことからスタートしました。
そして、回を進めていくうちに、最初は疑心暗鬼であったプロジェクトメンバーが「やっと全体イメージが見えてきた」「課題として取り組み、始めて見えてくることがこんなにあるのには驚愕した。」
という前向きの姿勢に次第に変化していきます。
月に1度集中的に 個店力最大化についてプロジェクトで話をしていきますと、何をすれば結果が変るのかが見えてくるため、社内の信頼感が高まり、本部が部門の枠を超え大きく動き始めます。
こうした店舗改革でプロジェクトで成功する企業にはいくつかの共通点があります。
そのひとつに経営者の「謙虚さ」があります。
自分で一から店を作ってきて大きくしてきた。しかし、そのやり方が売れてた時代背景であったことに気づき、別の新しいことを学び続ける「自己革新させていく謙虚さ」であるといえます。
今日までの売り上げは明日は続かない、その恐怖と常に対峙しているからといえます。
競争相手は昨日までやってきた自社の結果と考えてる点です。
昨日の自社を乗り越えなければ、すぐに紙一重の競合に追いつかれ、抜かれることを知っているから、自然に謙虚さが現れてくるといえます。
一方では、人口が減ったからとか、競合が出店してきたからとかを他の人のせいを理由にされて、自分の考えが正しいとおっしゃられる経営者です。
それが正しければ利益は上がるはずですが、現実はそうはならない。
売れた時代にそこまで伸ばしてきた、だからそれが正しかった、ということをいつも認めてもらいたい経営者の方々であります。
どちらがいい悪いということではなく、どちらも過去はうまくいっていて伸ばしてきたのですが明日はそうなる保障ありません。
「謙虚さ」をもたれておられる経営者は、ここまでは見込めるがここから先がわからないと自信を持って言葉にされますが、認めてもらいたい経営者は、現状自信がないからどうしたいのか言葉がないのです。
そして、認めてもらいたい経営者に多いのが、役員やスタッフに相談をして先送りしようとすることです。
会議で戦略を話し合うというであれば聞こえはいいものの、それぞれの立場でしか考えない部下相手に、意見をまとめたところで、過去を乗り越える戦略などは出てくるわけはありません。
経営者がやるべきことは、志と先見性をもって戦略を決めることであり、常に一人で考え抜かなければなりません。
会議はその役割分担をし執行確認をする場に過ぎないのです。
もし、忙しくて出来なければ、場所をかえたり、新たに時間をつくり 紙に書き出し一人で答えを出し決断していくことです。
最低でも一ヶ月に一度、一時間でいいので、こういった時間をもつことで、前出の例のように数ヶ月で経営はまったく変わってきます。
大事なことは、社長自身が考える時間を意図をもってつくりだすことといえます。
多くの中小チェーン店の方々お会いする中、弊社セミナーにご出席される会社は こういったやり方で成功を手にされておられます。
さあ、次に過去実績を塗り替えるのは御社の番です。
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