理想とする工務店です
もし家を建てるなら、どこに発注するか?
私なら、東京の下町深川にある小野寺工務店にお願いします。といっても、小野寺工務店は漫画「匠三代」に登場する架空の会社。
でも、建築関係の会社とお話する際には、「あんな会社だったら良いですよね」といつもご紹介しています。先日もマイホームに関するアドバイスを専門とされるクライアントさんと打合せしている際、この会社のことが真っ先に頭に浮かびました。
大工棟梁である祖父・虎之助、社長である父・玄、そして、主人公である一級建築士の拓己という親子三代の匠が活躍します。
「なんとか守る方法がないか、俺たちも一緒に考えさせて欲しいんだ!」
このセリフは、以前小野寺工務店で家を建てたお客さんがローンの支払が遅れているため、せっかくのマイホームを手放さなければならないという危機に陥った時に玄社長が思わず発したものです。
普通、家を建てる時、施主はお金を払えるのか、ローンを借りる場合、本当にローンは出るのかを気にする工務店はあっても、建築代金をもらった後で、施主がローンをきちんと払っているのかまで気にかける工務店はありません。
小野寺工務店も、たまたま施主の苦境を知ることになったのですが、「気に入って住んでくれてたのに手放さなくちゃならないなんて悔しいんだよ!!」と熱く語って、お客さんの返済計画の見直しや個人民事再生のやり方までアドバイスしてしまうのです。
この根底には、自社の製品やサービスに対する誇りがあり、自社のお客さんに対する熱い想いがあります。
どこまで自社のお客さんにコミットするのか。
残念ながら昨今では杭打ち偽装問題を始めとして、仕事に関する責任感やコミットメントが希薄化しつつあります。ばれる、ばれないといった低次元の話や、他でもみんなやっているといった付和雷同的な話ではなく、まずは自分の会社はどうありたいのか。まさに、経営者の覚悟が問われる問題です。
弊社もお陰様で今年で設立10年目を迎えます。覚悟を新たにクライアントさんの成長と真正面から向き合いたいと思います。
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