「チェーン経営で稼ぐ力を備えるとは?」
効果の出そうな企画を寄せ集めれば利益が残るのであれば、どこのチェーン店も黒字になるはずですが実際はそうはなりません。
購買部門の利益は大きいため、ここをテコ入れすれば粗利は変わりますが、そのためには大量購入が条件となってきます。
その粗利を実現させるためには、店舗人件費コストがかかってくるのですが、そこについては殆ど議論されることはありません。
売れていた時代はこれでも良かったのですが、売れない時代にこれをやると、数ヶ月で瞬く間にコストは膨れ上がります。
これから必要なのは「儲かりそうな企画の足し算」ではなく、「儲からない企画の引き算」をしていくことです。
これに気づきませんと、今までと同じやり方で、結果が得られていない事実を知りつつ、それを繰り返し、コストを垂れ流し続けてしまうわけです。
利益を上げるには、粗利を上げるか、経費を下げるかしかありませんが、これからはこれを同時に動かす仕組みがなければ結果は変わないと断言します。
今既に、人時や作業指示書といった仕組みがそろっているところであれば別ですが、何も準備がない中ですぐに効果が出ることはありえません。
目標を設定し仕組みづくりを進めていくことで、従業員の意欲が芽生え、形成されるには1年はかかります。
何もそろっていない状態から自力で進めていっても、そこには効果はまったく期待できないといえます。
ゴルフを初めてやろうとする人が、見よう見まねで打ちっぱなし練習に1年間通うのと、プロコーチについて1時間のレッスンをを受け、自分にあったやり方をアドバイス受けながらやるのと、どちらが早く上達できるか?というと、当然後者なわけです。
どちらのコストパフォーマンスがいいのかは火をみるより明らかなのですが、大事なことは、繰り返し使える正しい方法を入手出きたかどうかということです。自分でやりますというのは、聞こえはいいようですが、今の自分(自社)から変わりませんということを宣言しているのと同じことです。
昨日までの実績が最高益であったとしても、明日はそうなる保障はありません。
社長が考えるべきはその中期計画であり、達成させるために現状がだめならば、明日にでもやり方を変える決断をしなければ、3ヵ月後はないかもしれないことが突きつけられるわけです。
成長戦略に投資し前に進むためには、あらゆるムダなコストをそぎ落としていく手順があります。
決して、自社でやることが悪いと言っているのではありません。利益が出せるようになれば、次のステージとして当然、内製化ということも考えていかなければなりませんが、ここでも決まった手順がありその通りにやらずして結果はだすことはできません。
中期計画、短期計画(プロジェクト)が成文化され 活動計画が毎月進捗確認できてさえいれば、慌てず軌道修正も可能となります。
時間は全ての企業に平等にあり、同時に限りあるものです。
大事なことは、必要な時に実効が得られる「稼ぐ力」を備えておくことです。
多くの中小チェーン店の方々お会いする中、社長自らが弊社セミナーにご出席される会社は この手法で成功を手にされておられます。
さあ、この機会に、個店力最大化を、御社の中で役立ててみてください。
「こういう企画があるのだけれど、自社で数ヶ月やって効果がでたら、そのあとのことは検討したいのですが」と、あるスーパーチェーンの社長からのご相談です。
-----ひとつのチェーン経営として継続的に利益を出し続けていくためには、数ヶ月でコロコロと企画や方針を変えるようでは効果は取れません。とキッパリ申し上げました。
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