「チェーン経営で新しい取り組みを活かすには」
先に売上げを上げようとアチコチに手をつけますと、すべてが中途半端となり、利益相反することがたくさんでてきます。
例えば、売上げをあげるために、新聞折込チラシ追加投入があります。
チラシは売上が伸びたという良い記憶だけがのこりがちですが、チラシを入れることによって、膨れる経費はチラシ印刷折込代だけではありません。
その商品をエンドに陳列したり価格変更、POP取り付け取り外し、品出し量が増大するということはその分の人時を増して使っていることとなります。
本来、作業に人が割り当てられていればムダは少なくてすみますが、人に作業がついていると、各自のもってる作業の上に、作業が投入される為どんどん人件費が増えていくのです。
高度成長期の時代は売れましたから、多少人件費が増えても利益はのこりましたが、今は、売れない時代ですから、同じような運営方法では赤字になるのは火を見るよりあきらかです。
前職の西友でも、売上を上げる為にチラシを連発し次々と、新しいセール企画で売上をとっていた時期がありました。
何かやっていけば、きっとどれか当たる。という過去の成功体験をもとに、次から次へとお金と時間を注入していった結果、店は作業に翻弄され残業が増え、そこを無理やり抑えようとするものですから不満が増殖していき、士気はことごとく低下していったのでした。
そして、もうどうにもならないというとこまできて、これを早期退職でなんとかさせようとしたものですから、もう店舗はガタガタになってしまったわけです。
忙しさの名の下にそれを支える仕組みをつくらずして企画どんどんつくり、店に丸投げすれば、その効果検証などできるはずもないということです。
そこで、必要なのが、人時という考えです。
新企画を投入したらどれくらい人時がかかるのかを明確にすることで、この一つ一つの企画を正しく評価していこうというものです。
店舗運営本部として、作業毎の時間を掌握し、日々店舗で無理なくやり切れるかどうかを検証しておくことが必要です。
これが揃って初めて 作業指示書が活かせるようになります。
そもそも、作業指示書どおりにならない 作業があるために、主要作業が時間内に終了出来ず、利益が残せないことに問題があるのです。
時間は全ての企業に平等にあり、同時に限りあるものです。
大事なことは、新しい取り組みで結果を残すためには、目の前の利益をとらざるを得ない状況になる前に始めることです。
社内に内在したムダを解決が出来る「仕組み」こそが、この時代の成長戦略であるといえるでしょう。
多くの中小チェーン店の方々お会いする中、社長自らが弊社セミナーにご出席される会社は この手法で成功を手にされておられます。
さあ、この機会に、個店力最大化を、御社の中で役立ててみてください。
「いろいろな取り組みをやってまして それが出来たら人時に手をつけたいのですが」
一年ほど前にご相談にお見えになったスーパーマーケット経営者からのご相談です。
そしてつい先日「自己流でやってたんですが、取り組み効果が出ないので、急遽相談したい」とご連絡をいただきました。
新しいやり方手法をどのように取り入れ、利益を最大限にするためにはどうすべきか?
人時売上をあげながら、競合を凌ぐサービスができるようになるのが1つの目標になるわけですが、
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