知的財産活用に必要なマネジメントとは?~基礎の反復~
今回は、スポーツの題材から、知的財産の活用について考えてみたいと思います。
プロテニスプレーヤーの錦織 圭 選手といえば、皆様もご存知かと思います。
かくいう私も、彼が2014年の全米オープンで準優勝したときからのにわかファンです。
現在は世界ランキング8位で、2年連続ツアーファイナルに出場するという快挙も成し遂げています。。
錦織選手がブレークしたのが、2014年だと言われていますね。
何故彼がブレークできたのか?これはいろんな雑誌やニュースを読んだ限りでは、「マイケル・チャンがコーチになり、徹底的に基礎の反復練習をやったから」と言われているようです。
基礎の反復練習は地道で、体幹を使って打たなければいけないため、体力も使うし、何より(これは私の推測ですが)面白くないかと思うのですが、それを継続することにより強靭な体ができ、錦織選手自身の意識改革も相まってミスが少なくなり、他の選手が恐れる、超攻撃的なテニスができるようになったのだそうです。
錦織選手のような超一流のテニスプレーヤーでも、基礎練習の継続は非常に大切だということを、私も教えられました。
私は、知的財産の活用においても同じことが言えると思っています。
知的財産の活用における「基礎の反復」とは何か?
それは、「あきらめずに、有用な発明の発掘と権利化を継続すること」です。
よく、「特許を取ってみたけれど、全然使い物にならないのでそれっきり」という話も聞きます。それ自体は、その経営者の考え方であり、否定をするつもりはありません。
しかし、本当に知的財産の活用を経営における重要成功要因と考えるのであれば、単発で特許をとっても全く使い物にならないのは目に見えています。
「使える知的財産」を得るには、単発や、1年やそこらでの短期間では無理です。
例え当初は結果が出なくても、3年から5年の長期的視野に立ち、あきらめずに知的財産を生み出し続けることが必要です。
それこそが、知的財産の活用に成功するための「マネジメント」であり、避けて通れない道であるのです。
特に、知的財産を活用し、業績を上げている会社は、間違いなくこの「有用な知的財産を生み出し続ける」風土と仕組みを創っています。
一度皆様の会社でも見直してみてください。
あなたの会社は知的財産を活用するための「基礎」ができていますか?
単発で終わっていませんか?
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