「コスト改革で強みをもつチェーンとは」
「自社の特徴をもっと出すべきと考えるのですが、どうも上手くいかなくて」
あるチェーンの経営者からの相談です。
------今、仮にどこにも負けない特徴があったら、どれぐらい利益は上がりますか?
とお聞きすると、「やってみないことには・・・」と歯切れがよろしくありません。
売上を上げることで利益を増やしたい、人件費は、士気に影響するのでいじりたくない。
という意識が根底にあるがために・・・・
・付加価値のある商品さえあれば、売上は上がる。
・売場作りが出来る人材がいれば、売上が上がる。
・優秀な接客ができる人材がいれば、売上は上がる。
-------といった、ないものねだりをして、遠回りしないことです。とハッキリ申し上げました。
確かに、店舗運営は、良い商品が安くないから売れないと言いますし、商品部から見れば、言われたとおりに店はやらないから売上が上がらない。
といった課題はどこのチェーンにもつきものですが、企業が大きくなっていけば、部門間の利益相反や、いろいろなパターンで店舗を出していくとバラツキが出てきます。
この、格差や原因を突き止め課題解決するのが店舗改革プロジェクトとなります。
面白いことに ないものねだりで遠回りされてる企業の共通点は、中期計画で毎年売上が上がるようなプランだけを 作っているということです。
もちろん決して売上が上がるプランが悪いと言ってるわけではありません。
売上が上がった時代はそれでも良かったのですが、売上が増えない時代では、それ以外でもお金を生む方法がなければ、資金は枯渇するということです。
特に、原材料費高騰は待ったなしですから、今すぐにでも、利益に結びつかない作業は止めていかなくては、お金は出て行くばかりです。
さらに、人件費高騰と人手不足から 現状の売場コンディションすらも維持できなくなる事態に突入しているわけです。
本来であれば、5ヵ年~10年計画に織り込み、月次進捗管理していけばこうはならないはずですが、もし織り込まれてなければ軌道修正が常に必要となってきます。
安定利益を出し続けるためには、店舗改革プロジェクトが中心となり 利益に結びつかない仕事を止めて 利益に結びつく仕事に集中させることが必要です。
創業時からやり続けてきたことであっても、その役割を終え形骸化された作業は止めるていかなければ、店舗のムダはなくなりません。
売上は良いときも悪い時もあります。あのトヨタや日産でも売上に苦しんだ時はあり、それをきっかけにコストで利益を生み出すことで、成長を続けています。
そういう意味では、コスト改革が出来る「強み」こそが企業の特徴であるといえるでしょう。
いま、多くの中小チェーン店の方々お会いする中、社長自らが弊社セミナーにご出席される会社は この手法で成功を手にされておられます。
さあ、この機会に、個店力最大化を、御社の方向性設定に役立ててみてください。
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