【第3回102社構想から得た教訓「○○を欠いた新規事業は絶対に失敗する!」】

3月28日の投稿では、フォーブス誌「世界の富豪150人」にも掲載された私の一人目の恩師が抱いた102社構想を実現する過程で着手した事業を◎△×で評価させて頂きました。
そして、△の事業が△で終わった理由について検証して参りました。
今回のコラムでは、×の事業が×で終わった最大の理由につきまして述べさせて頂きます。
もう一度、102社構想で×がになった事業を列挙させて頂きます。
因みに、102社構想の基幹産業は事業者金融です。
・③民事再生になった老舗ゴルフメーカー
・④IT化とともに拡大したパソコンショップ
・⑥不動産事業
・⑦不動産リファイナンス、不動産ローン組み替え
これらに共通した要因について考えて見てください。
「③は一度経営が苦しくなった企業の再建は難しいから×だったのでしょうか?」
「④はパソコンショップが成長期では無くなったから×だったのでしょうか?」
「⑥⑦は競争過多の業界だから×だったのでしょうか?」
答えは否です。
×に終わった事業は、新規事業成功に必要な絶対的必要条件を欠いていました。
この絶対的必要条件を、私は“キラー経営資源”と呼んでいます。
この条件さえクリアしていれば、新規事業の成功確率は格段に上がります。
逆に、この条件を欠いていますと、他の条件を兼ね備えていたとしても、新規事業の成功確率は限りなくゼロに近づきます。
“キラー経営資源”は私のコンサルティングの正にキラーコンテンツと言えます。
自社の事業を評価するため、自社の事業をいくつかにわけてください。
自社が一つの事業しか行っていない場合、製品で分けても、御客様で分けても構いません。
とにかく、自社を、いくつかの事業に分けてください。

Aが売上も利益も高い事業
Bが売上は高いが利益は低い事業
Cが売上は低いが利益は高い事業
Dが売上も利益も低い事業
この中で、自社のキラー経営資源が潜んでいる事業を考えます。
Aの中には、自社のキラー経営資源のヒントがありそうですね。
他は、どうでしょうか?
答えはCです。
「A事業とC事業の御客様が自社のどのようなところが好きで、自社を選んでくれているのか?」
「そこを磨き上げるためには、自社の経営資源のうち、どの経営資源を、どのように磨き上げるべきなのか?」
この磨き上げるべき経営資源が、キラー経営資源です。
そして、キラー経営資源を特定し、磨き上げ続ければ、自社に利益をもたらしてくれている御客様と同様の客層が、自社のもとに集まります。
その結果、利益が上がりやすい企業体質が出来上がります。
新規事業の成功に絶対的に必要な要件は、キラー経営資源の方向性が一致していることなのです。
その上で、これから追々伝えて参ります他の要件が備わっていることが
自社が一社経営から脱却し、新規事業を成功させ、コングロマリットビジネスを成功させる絶対的必要な条件なのです。
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