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銀行借入を有利に進める財務戦略

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

銀行から良い条件で融資を受けるために、まず知っておかなければならないことがあります。それは、銀行は「貸したお金が返ってくるか」を最も重視していることです。

単純に売上が好調なだけで、全てが解決するほど甘くはありません。銀行は、貸したお金がきちんと返せる会社かどうか、つまり、あなたの会社の「財務」を厳しく見ているのです。

なぜなら、銀行の融資は慈善事業ではなく、ビジネスです。いくら今期の売上が好調だったとしても、今後も続くのかどうかはもちろん、貸したお金がちゃんと返済できるのかをシビアに見られます。

財務や1年の業績だけではなく、過去の業績を見た上で、あなたの会社と「長くお付き合いしたい」と判断してもらえれば、良い条件の融資を引き出せます。

だからこそ、財務中心の会社づくりをすることが、とても重要なのです。

一方で、自社の経営状況だけで、好条件の融資を引き出すことができないことも事実です。特に銀行は、異動のタイミングが年に4〜6回もあることをご存知でしょうか?

特に支店長クラスは、一般的に2年ほどで異動することもあり、支店長が代われば、融資の方針も変わります。

また、融資の交渉の途中で担当者が代わり、対応が変わる…なんてこともあるのです。

銀行の人事に、コチラは口を出せないので「運」の要素があることも事実です。そこで重要になるのが、自社なりの融資の「戦略」を持つこと。そして、戦略に沿ったアプローチすることなのです。

多くの社長が「できるだけ多くの金額を引っ張ろう」、「なるべく低い金利で借りられないか?」と融資の際に考えます。

もちろん、融資の条件は重要です。しかし、一番大切なことは、「融資は手段であって目的ではない」と、社長がしっかりと理解していることなのです。

本来、融資は会社の成長や安定のために行うものです。しかし、知らない間に「銀行が貸してくれるから」、「借りられる時にできるだけ借りておこう」と、融資を受けることが目的になっている社長は多いものです。

大切なことなので敢えてお伝えしますが、融資を受けるかどうかは、社長が判断するものです。

「今、融資を受けるべきかどうか?」

「どんな条件だったら、融資を受けても問題ないか?」

を、5年後、10年後を見据えた財務計画をもとに社長が判断するのです。この視点を持たずに交渉してしまうと、銀行主導の交渉になってしまいます。

最初にもお伝えしたように、銀行もビジネスです。当然ですが、銀行の利益が最優先になります。

誤解を恐れずに言うならば、銀行の利益になればあなたの会社の財務に悪影響を与えるような提案を持ちかけてくることもあります。

だからこそ、銀行の話を鵜呑みにするのではなく、社長であるあなたが主導権を持ち、銀行と交渉することが必要なのです。

銀行との交渉で弱い立場に立ってしまうと、銀行の意向に従うだけの関係になりがちです。しかし、お互いにビジネスであることを考えれば、時にはパートナーとして、時には商談相手として、対等な関係が望ましいものです。

もっと言えば、銀行から見た場合、社長は「お客様」になるのですから、社長が銀行を選ぶことが理想的です。

実際、当社のクライアントで、銀行と長期的に良好な融資関係を維持している会社は、銀行を選んでいます。

そのためには、社長が財務の実務を行い、財務中心の会社づくりを進め、銀行に「融資したい」と思わせることが重要です。

銀行との関係構築においては、長期的なパートナーとしての相性も考慮すべきです。

社長が担当者や支店長の資質を見極め、建設的な関係が築けるかどうかを判断することも大切になるのです。

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