【第2回:恩師が抱いた102社構想から多角化で成功する新事業の条件について考える】

3月20日のコラムでは、フォーブス誌「世界の富豪150人」にも掲載された私の一人目の恩師が抱いた102社構想についてお伝えさせて頂きました。
そして、恩師が抱いた102社構想は、1社目の創業の時点で掲げられたものであったことから、
コングロマリットビジネスを志向するのに、売上規模や事業が置かれている段階は関係がないことを、お伝えさせていただきました。
本日のコラムでは、私がこの102社構想を体感した中で、新規事業の成功の条件につきまして、考えていければと思います。
当たり前ですが、102社構想の過程では、成功する事業、失敗する事業が出てきます。
私は、102社構想を間近で見る中で、事業の星取り表を作りました。
私は、その星取り表を眺めながら、成功しやすい新規事業展開の条件について、考えるようになりました。
この条件は、私が2人目の恩師と出会った後、共に企業グループを創り上げる際、
新事業を判断する上で、重要かつ絶対的な判断基準となりました。
まず、新事業を判断する上で、重要かつ絶対的な判断基準に到達するにあたり
簡単な頭のトレーニングからはじめたいと思います。
基幹事業が事業者金融だとします。
下記①から⑬の事業を◎△×で表した場合、どの事業が◎、どの事業が×、どの事業が△の事業だと思われますでしょうか?
・①当時成長産業と言われていた健康食品素材メーカー
・②自らを健康食品オタクと称していた代表が趣味の延長で買収した健康食品メーカー
・③民事再生になった老舗ゴルフメーカー
・④IT化とともに拡大したパソコンショップ
・⑤不動産賃貸保証会社
・⑥不動産事業
・⑦不動産リファイナンス、不動産ローン組み替え
・⑧当時国内最大手のビルマネジメント会社
・⑨大切な人に資産を行き渡らせるために創った会社
・⑩テレビCMも入っていた大手中古車自動車チェーン
・⑪金融債権の回収、ファクタリング業
・⑫企業のバックオフィスを代行する会社(経理事務、記帳代行、制作管理、デジタルデータ処理、決算業務、開示業務)
・⑬テレアポ専門のコールセンター
△から申します。
△は①②⑧⑩⑫⑬になります。
因みに、本来であれば、代表者の趣味の延長で買収した②は、9割9分失敗します。
経営判断に私情(私の好み)が入りやすいからです。
ところが、②の事業は、ある条件をクリアしたため、この事業は、一定期間、収益をもたらす事業となりました。
このある条件につきましては、追々、コラムでも、お伝えさせていただきますが
「この事業は、私が、半年間で、黒字転換した事業です。」
ということだけを、お伝えさせていただきます。
他の△につきましては、①は「成長産業」と言われる段階では後発ですので、
この事業が、◎になれる条件を満たしていない限り、参入してはいけない事業です。
だから、①は、◎の事業になれなかったのです。
また、⑧⑩が△にとどまった理由は、追々、コラムでお伝えさせていただく、
◎になるために絶対的に必要な条件を欠いていたからです。
なお、⑫⑬は、◎になるために絶対的に必要な条件は備えていましたが、
これらの事業も、①⑧⑩とは異なる別の条件を備えていなかったため◎になることは出来ませんでした。
この①⑧⑩とは異なる別の条件につきましても、追々、コラムでお伝えさせていただきます。
因みに、×は③④⑥⑦、◎は⑤⑨⑪です。
次回のコラムでは、◎になるのに必要な条件の前に、×の事業が×になった原因につきまして、考えて参りたいと思います。
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