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第479号 失て恥はかきないそんな人達もレン始めるとは

SPECIAL

チェーン企業のマネジメントの仕組み構築コンサルタント

株式会社ピアーズ

代表取締役 

マネジメントの仕組み構築のスペシャリスト。
これまで20年以上チェーン事業に身を置き、実際に15の組織のリーダーを務め、200以上の経営に関わり売上、利益を上げてきた経験を持つ。チェーン事業の売上が兆単位の企業や創業40年以上の歴史を持つ企業にさえマネジメント面の仕組みが1つも存在していない事に疑問を持ったことから、チェーン事業に共通するマネジメント面の仕組み構築方法を体系化。その効果は大きく、マネジメントの半ば自動化と質の向上により、クライアント企業は利益2~3倍増、業種によっては仕組み実装の初月から数値を跳ね上げさせる指導を展開している。

第479号 失敗して恥はかきたくない。そんな人達もチャレンジし始めるポイントとは

 「仲間の失敗をネタにして、笑いあってる社員達は許さない」

ある社長がおっしゃいました。

 

社長が日頃から気にしていたのは、チャレンジしようとせず、ただ言われたことだけをやっている社員やスタッフ達。

 

できればそんな人達を、失敗を恐れずチャレンジを繰り返せる人達に変えたい。

 

何か良い方法はないものか?

 

考え続けていれば、いつかは良い案が浮かんで変えられるのではないか?

 

腰を据えてじっくり進めようとしていたものの、残念な事にその間、社長の耳に入ってくるのは仲間の失敗をネタに笑っている社員達の存在。

 

 「失敗するのが怖いからと、チャレンジを躊躇しているのはまだいいが、

  果敢にチャレンジしたのに失敗してしまった人を笑うのは、私が許さない」

 

このままではいけない。

誰もが果敢にチャレンジしたくなる組織にスピードをもって変えたい、とのことでした。

 

 

組織の人達は

 ・チャレンジを繰り返せる人達と、

 ・チャレンジせず、言われたことだけをやる人達

の2つに分かれます。

 

 

前者を増やしていきたいとお考えのリーダーもいらっしゃるのではないでしょうか?

 

もしこの課題を解決できたら、どんな未来が待っているのか?

 

 

ある企業では、特に社長が直接働きかけずとも、日々日々チャレンジしようとする人が自然に増えていくような形となりました。

 

最初は他人の失敗を笑っていた人達もチャレンジし始めますが、実はそんな人ほど内容は幼稚です。

 

つい「君達は他人の失敗を笑っていたくせにその程度なの?」と言いたくなるところですが、そこはぐっとこらえて、暖かく見守ってあげよう。社長はそんな方でした。

 

 

今まで他人の失敗を笑っていたり、時には攻撃していた人達が、今度は恥をかいてもいいから自らやってみようと変わった人が組織内に現れはじめたら・・・。

 

その時、リーダーである貴方はどう感じることでしょうか。

 

 

会社組織をこんな形に変えるにはいくつかのポイントがあるのですが、1つ今回のコラムでご紹介しますと

それは

 失敗した時「またがんばりたい」となっているかどうか?

 

 

これだけですと

 「誰でもそうなるのでは?」

 「何を当たり前のことを」

 「特別に何かする必要があるの?」

など疑問を持たれるかもしれませんが、残念ながら何もせずにうまくいくことはありません。

 

例えば自分の小学生時代を思い返してみて下さい。

教室には生徒が30人。

先生が

 「この難しい問題、分かる人はいますか?」

と言った時、誰かが元気よく「はい」と手を上げました。

 

ところが、当てられたその子の答えは間違っていました。

 

その時、その子は?

そして周りの人達はどう感じるでしょうか?

 

 

ここで経営者ならば「次だ次!」となるところでしょう。

皆の前で恥をかくことなど痛くも痒くもありません。

どうでもいいことです。

 

しかし、冷静に考えてみて下さい。

大勢の前で恥をかくことが平気な人は、社員やスタッフの中に多いと言えるでしょうか?

 

 

会社や組織において、誰もが失敗を恐れずチャレンジし続ける人がほしいのであれば、
いざ失敗してしまった時、どうすれば

 「次だ次」

と前向きになってくれるのか?

 

それを事前に想定しておいて、あらかじめ工夫を施しておくことが必要だということです。

 

 

その工夫をすぐやるか?

後回しにするか?

 

それは会社次第です。

 

冒頭でご紹介した社長のように腰を据えて、長い目でやっていければいいという方もいらっしゃるでしょう。

 

ただ、その時の視点として持っておいてほしいのは、

会社として工夫していない期間、店長含めた各部所長が誰かが失敗した時にどういった対応をしているのだろうか?

 

 

例えば、社内のある店長、もしくは部署長が

 「今まで我が組織では良い結果を出せてきている」

 「会社からも評価されている」

 「このままトントン拍子でいけないだろうか」

 

そんな時、組織内のある人の大失敗が発覚しました。

 

その人はいつも失敗続き。

今回のは大きなミスです。

会社にも損害が出てしまいました。

 

さてそんな時、そこのリーダーはどういった対応をするでしょうか?

 

 

もう一つのケースです。

社内のある店長、もしくは部署長が

 「今まで我が組織では悪い結果が出続けている」

 「会社からも目をつけられている」

 「これ以上何か起きたら、きっととんでもないことになるだろう」

 「何とか巻き返したい」

 

そんな時、組織内のある人の大失敗が発覚しました。

 

その人はいつも失敗続き。

今回のは大きなミスです。

会社にも損害が出てしまいました。

 

さてそんな時、そこのリーダーはどういった対応をするでしょうか?

 

 

鋭い社長はもうおわかりのことでしょう。

 

当社は、社内の誰かがチャレンジして失敗しても

 「またがんばりたい」となっているんだよ

と自信を持って言えるでしょうか?

 

 

人の強み。

それは感情です。

 

感情はプラスに働いた時、組織の成長をより加速させられます。

 

しかし、常にそうなるとは限りません。

マイナスに働いた時は逆に作用してしまいます。

 

もしそれが重なって、社長にとって大事な人達が次々にギブアップしてしまったら・・・?

組織はどうなってしまうのでしょうか?

 

 

組織の成長を願うリーダーは何をしておくべきなのか?

 ・何も手を打たず、人の感情に振り回される組織のままでいるのか?

 ・それともなぜか人の感情がプラス方向にばかり作用する不思議な組織になるように、事前に手をうっておくのか?

 

組織の未来は、リーダーの今の行動によって大きく変わっていくのです。

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