【第1回:私の恩師が抱いた102社構想からコングロマリッドビジネス構築の動機について考える】

経営者であば「自らの事業をできる限り大きくしたい。」
そして、立ち上げた事業が、ある程度、軌道に乗った後は
「自らの事業を更に大きくするため、できるだけ多くの事業を展開したい。」
そう思われることは、
経営者として事業を始めたからには、当然の摂理のように思います。
私はこれまでお二方、企業グループを築き上げた2人の創業オーナーの側近として仕えて参りました。
お二方とも私にとりましてはかけがえのない恩師です。
お一方は、上場企業のホールディングスを核に38の事業を、もうお一方は、非上場のホールディングスを核に10の事業を展開するまで、事業を拡大しました。
本日のコラムでは、上場企業のホールディングスが掲げていた「102社構想」を通して、
コングロマリットビジネス構築の動機について考えてみましょう。
この方のご実家は、東京で有名なダンスホールを経営する経営者でした。
このダンスホールは「シャルウィーダンス」という映画の舞台にもなります。
恩師は、子供の頃、経営者である父親に「将来億万長者になりたい。」「億万長者の定義を教えて欲しい。」と言ったそうです。
恩師は、億万長者の定義について、「所有資産3000億円もつよう」
そして、「億万長者になりたいのであればロスチャイルドについて研究するよう」
教えられたそうです。
少年時代の恩師は、ロスチャイルド関連の本を読みあさりました。
その結果、億万長者になるためには、少なくとも100社の会社を経営する必要があることを悟りました。
恩師は。大学を卒業し、社会に出たとき、もう一度、億万長者になるため、必要な会社の数について考えます。
「100社というキリの良すぎる数字は、会社の目標としては適さない。」
「108社だと除夜の鐘になってしまう」とのことで、
1978年の開業時点、売上ゼロの段階で掲げた目標が「102社構想」でした。
「102社構想」は実現しませんでしたが、最大38まで事業を伸ばすことができました。
私には、この38の事業は、一社ごと、異なる人生目標を叶えるモノであることを、側で実感していました。
私の恩師が掲げる「102社構想」は、コングロマリットビジネスを志向するのに売上規模は関係ないことを教えてくれます。
また、自らの事業を更に大きくするためには、できるだけ多くの事業を展開する必要があることも教えてくれます。
私の恩師のように、自らの事業を大きくするためには、
今の売上がゼロであっても、コングロマリットビジネスを目指すことが大切なコトのように思います。
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