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伊勢神宮の「常若」思想に学ぶ、組織が未来を切り開くためのマネジメント技術

SPECIAL

組織の成長加速コンサルタント

株式会社グロースサポート

代表取締役 

組織の成長加速を促し、業績躍進を実現させる辣腕コンサルタント。これまで130社以上の企業において、経営者のコンサルティング、経営幹部、経営リーダーの育成に携わる。組織とリーダーの成長段階を知り尽くし、経営者と同じ目線で語ることのできる希有なコンサルタントとして活躍中。

1.伊勢神宮の「常若」とは? 1300年続く奇跡の仕組み

三重県にある伊勢神宮。その存在を知らない人は少ないでしょう。しかし、この神宮が1300年以上もの間、変わらずその輝きを保ち続けてきた理由をご存じでしょうか?

その秘密は、「常若」という独特の思想にあります。伊勢神宮では20年に一度、建物をすべて建て替え、神宝を新しくします。これが「式年遷宮」です。日本最古の建築技術を守るためだけではありません。これは、常に新しいエネルギーを生み出し続ける仕組みであり、「新陳代謝を促し、未来を切り開く」という考えに基づいているのです。

では、これを私たちの企業経営や組織運営に置き換えたらどうなるでしょう?
答えは明確です。組織もまた、常に新しいエネルギーを生み出し、変化を続けることで、未来に向かって成長し続けることができるのです。


  1. 組織も「常若」であるべき理由

私たちは組織運営において、「安定」という言葉に安心感を覚えがちです。しかし、「安定」が続くと、人は変化を恐れるようになり、従来のやり方や考え方に縛られてしまうことがあります。これは、企業の衰退を招く最大のリスクです。

例えば、日本には100年以上続く「老舗企業」が数多くあります。しかし、その多くは、創業者が引退した後、急速に業績が低下してしまうことがあります。理由は明確です。次世代のリーダーが「未来を描く能力」や「変化を受け入れる文化」を引き継いでいないからです。

伊勢神宮のように、常若の精神を組織に取り入れることができれば、組織はどんな環境でも成長を続けることが可能になります。


  1. 「未来を描く力」は逆算思考で身につけられる

「10年後の理想の姿を描き、そこに向かうためのステップを明確にする」
これが未来逆算思考の本質です。しかし、突然「10年後の理想像を描け」と言われて描ける人は少ないでしょう。これは決して才能の問題ではありません。少しのトレーニングさえあれば、誰でも逆算思考を身につけることができるのです。

たとえば、成功している企業が未来を描く際にしていることは、以下のようなシンプルな問いかけから始まります。

  • 10年後、私たちの製品やサービスはどのように社会を変えているだろうか?
  • お客様が最も感動する瞬間はどこだろうか?
  • 私たちのチームが一番誇りに思える成果とは何か?

これらの問いに向き合うことで、「未来の姿」が徐々に明確になっていきます。そして、驚くべきことに、この逆算思考は、3ヶ月という短期間で習得が可能です!実際に、20歳の若手社員から86歳のベテラン社員まで、多くの人がわずか数ヶ月で未来を描けるようになった事例があります。

重要なのは、「未来を描く力」は努力と習慣によって誰でも手に入れられるスキルだということです。


  1. 壁を攻略する思考とは何か? なぜリーダーに必要か?

では、「未来を描ける」ようになったとして、次に直面する課題は何でしょうか?
それは、目の前に立ちはだかる「壁」をどう乗り越えるかです。

企業にとっての壁は、予期せぬ市場変化、新しい技術への対応、資金調達の困難など、さまざまな形で現れます。多くの組織がこの壁の前で立ち止まり、進むことをやめてしまいます。それはなぜか?理由は明快です。従来のやり方や考え方に囚われてしまい、柔軟に対応できなくなるからです。

ではどうすればいいのか?
ここで重要になるのが、壁を攻略する思考法です。この思考法を組織全体に浸透させることで、どんな壁が現れても前に進み続ける組織を作ることができます。


  1. 壁を攻略する思考を社員に浸透させるには?

壁を乗り越えるための思考法を社員に浸透させるには、リーダーがマネジメント技術としての「型」を活用することが鍵です。この「型」は次のようなステップで実践できます。

  1. 未来から逆算するフレームワーク:
    社員が目の前の課題だけに集中するのではなく、未来の理想像から逆算して行動計画を立てるプロセスを組み込む。
  2. フィードバックを繰り返す:
    リーダーが壁を乗り越えるための思考を日常的に求め、行動に対してフィードバックを与える習慣を持つ。
  3. 習慣化する:
    壁を乗り越えるための柔軟な思考を、日常的な業務に組み込むことで、組織全体に定着させる。

この仕組みをリーダーが意識して活用すれば、どんな社員でも壁を突破し、未来を描ける人材へと成長するのです。そして、ここでもう一つ知っていただきたいのは、壁を攻略する思考法は「3ヶ月」で習得できるということです。


  1. なぜ常若の状態をマネジメント技術で実現すべきか?

ここまでの話を総合すると、伊勢神宮の「常若」という思想は、単なる伝統ではありません。それは、リーダーが「未来逆算思考」や「壁を攻略する思考」を社員に浸透させ、組織全体を活性化し続けるための「マネジメント技術」として応用できるのです。

特に、「常若」の状態を維持するためには、習慣的に新しいエネルギーを生み出す仕組みを作ることが不可欠です。この仕組みを作ることで、組織はどんな困難に直面しても成長を止めることなく進み続けることができます。


まとめ

伊勢神宮の「常若」に学ぶ組織運営の知恵は、単なる理論ではありません。それは、リーダーが具体的なマネジメント技術を使いこなすことで、現実の組織に応用できるものです。

未来を描く力、壁を攻略する力、そしてそれを社員に浸透させるリーダーの役割――これらを組み合わせれば、あなたの組織も「常若」の状態を実現し、永続的に成長し続ける存在となるでしょう。

「10年後、この会社がどうなっているか」を描くことから始めましょう。どんなに難しく感じても、3ヶ月で逆算思考を身につけることは可能です。 そしてそれが、あなたの組織を変える第一歩となります。

 

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