未知の課題も怖くない!社員が自ら動く「壁を攻略する思考」の力
変化の激流を乗り越えるために、組織に取り入れるべき「壁を攻略する思考」とは?
今の時代、先が見えない状況が当たり前になっています。2024年は、AIの普及が爆発的に進み、社会やビジネスの常識が大きく変わった年として記憶されるでしょう。インターネットが普及した頃と同様に、後世から見れば、今が転換期だったと振り返られるかもしれません。
大きな変化に立ち向かうにはどうすればいいのか?
変化の例を「道」で考えてみましょう。直線の道では、遠くまで見通せ、歩みを進める準備も整いやすいものです。しかし、大きな変化とは、目の前に突然現れる断崖絶壁のようなものです。それまでの装備では歯が立たず、ロープを掴んで壁を登る覚悟が必要になります。そして、壁を登った先に何があるのかは、誰にも分かりません。
このような環境で経営を進める中で、私たちが真っ先にすべきことは、「過去の成功体験に縛られるのをやめる」ことです。嘆いたり、立ち止まったりするのではなく、新しい手法を即座に考え、実行に移す力が求められます。
事例で見る「壁を攻略する思考」の実践とその成果
以前、ある営業組織の支援をした際、Mさんという女性リーダーと出会いました。Mさんは大学生と高校生の子育てをしながら、入社3年目で社長賞を受賞した実力者でした。ところが、課長職に就き部下6名を率いる立場になった途端、想像もしなかった「壁」にぶつかることになります。
Mさんの部下のうち3名は、彼女の価値観に共感し、うまく連携が取れていました。しかし、残りの3名は、熱意に欠け、1名は反抗的な態度すら見せる状況に。Mさんは、自分の信念とリーダーとしての在り方に自信を失い、食事が喉を通らない日々が続きました。
そこで導入したのが「壁を攻略する思考」の手法です。
この手法には、シンプルで効果的な「型」があります。Mさんと一緒に、反抗的な部下や成果が出ていない部下に対する具体的な行動計画を策定しました。その計画を2週間ごとにレビューし、実行を進めてもらいました。
2ヶ月後、Mさんは満面の笑みを浮かべながらこう言いました。
「先生、やりました!」
部下たちの行動に大きな変化が現れ、これまでの課題が次々と解消され始めたのです。特に反抗的だった1名も、自ら新しい行動計画を立てて実践するようになり、チーム全体の成果が飛躍的に向上しました。
「壁を攻略する思考」が組織を変える
Mさんはその後、「壁を攻略する思考」の効果を自ら体得し、それを部下にも実践させました。そして、数年後には課長職を後任に引き継ぎ、社運をかけた新規事業の責任者に就任しました。これまでのノウハウが通用しない未知の領域であっても、Mさんとそのチームは臆することなく、次々と壁を攻略していったのです。
社長は、Mさんの活躍についてこう語ります。
「Mさんは常識にとらわれずチャレンジを続け、部下たちも次々と新しい手法に取り組むようになりました。」
御社には「壁」が存在しますか?
経営の現場で壁は、あらゆる形で現れます。
- 「お客様からの要望に迅速に応えられる組織を作りたい。」
- 「顧客ニーズを掴み、新しい商品を開発したい。」
- 「他社に先んじて、より早く、適切な提案を行いたい。」
これらの課題は、社員の前に立ちはだかる「壁」です。そして、これらの壁を越えるためには、社員一人ひとりが「壁を攻略する思考」を持つことが不可欠です。
「壁を攻略する思考」は、個々の社員や組織全体が新しい課題に柔軟に対応する力を育む手法です。これを御社にも導入し、目の前に立ちはだかる壁を乗り越え、未来への道を切り開いていきませんか?
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