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KEYWORDとしての【最適解】 ~【最適解】を導き出すために必要なこと~

SPECIAL

東南アジア進出コンサルタント

KJグローカル経営事務所

代表 

国内企業向けの、東南アジア市場進出の戦略・実務コンサルタント。大学卒業後20年以上の間、メーカー・商社・公的機関にて海外ビジネス(主に東南アジア・中国)に従事。東南アジア市場におけるマーケティング・拡販業務を成し遂げた後、大手自動車関連メーカーにて同社中国初の販売会社(ディストリビュータ)を立ち上げ、人事・財務・企画等の管理部門の統括などを歴任。その後、食品/アルコール・伝統工芸品・医薬品/医療機器など多岐に亘る業種のアジア市場開拓支援を経て、2018年にKJグローカル経営事務所を設立。現在同社代表。

 

  2025年の国際情勢を考える上で、勘案すべき要因の1つは米国大統領の交代でしょう。2回目の就任とはなるものの、新政権の政策が「国際社会にどのような変化をもたらすのか」について正確には誰にも分かりません。このような変化の激しい時代において、いつでも・どこでも通用するような「万能策としての正解」は存在しません。そのような状況下の2025年に、より一層必要となってくるのは唯一無二の「正解」ではなく、「与えられた条件や制約の下で、最大限の効果をもたらす解決策である【最適解】」なのです。

  この【最適解】を導き出すために、まず整えるべき前提条件は2つあります。まず1つ目は「何を目指しているのか」を明確にすることです。目標やゴールは「質問/命題」のようなもの。曖昧な質問や命題から、「解」を導き出すのが不可能であることは言うまでもないことです。そして、2つ目に考えなければならないことは「これまでの状況なら、どのように対応するのが『正解』であったか」を認識することです。すなわち、平時における原則である「型(基準)」をまずは強く意識することが重要なのです。そのことによって、自身の頭の中が整理でき、ものごとを深く考えることができる準備が整います。

  ではそれらの2つの前提条件を基に、どのようにすれば変化の激しい時代に必須の【最適解】を導き出せるのでしょうか? まずは、世の中で何が今起こりつつあるのかを把握するために「情報源を確保すること」が必要です。我々人間は「目の前のことにのみ集中し、視野が狭くなってしまう」という欠点があります。それを避けるためには「自動的・定期的に最新情報が外部から入手できる体制をつくること」が極めて効果的です。定期的に「自分起点」で、特定の情報にアクセスすることが非常に難しいというのは、容易にご理解いただけると思います。

  もう1つ重要なことは、「これまでの既存の考えや原則に固執しないこと」です。プロスポーツ選手においても、名選手の必須資質の1つとして「キャンセル」という言葉が近年話題になっています。これまでの成功体験から、無意識に「選択すべき」と考えがちな動作を瞬時に取りやめ(キャンセル)、その瞬間で最も効果的な動作に切替えることができるプレイヤーが名選手である、とされています。もちろん、瞬間的な判断を行なうためには、目の前の対戦相手やフィールド(場)の状況を正確に認識しなければなりません。ビジネスの世界においては、前述した「最新の情報」を把握することが、それにあたるのです。

  万能策的な「正解」がなく変化の激しい2025年。年初に「目標」を立てるだけではなく、【最適解】を意識した効果的な組織づくりを意識することをご提案します。2025年が貴組織にとりまして「素晴らしい1年」になりますように!

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