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2025年 ヘルスケアビジネスの新たな展望

SPECIAL

ヘルスケアビジネス参入コンサルタント

株式会社ヘルスケアビジネス総合研究所

代表取締役 

ヘルスケアビジネス専門のドクター資格を持つ異色のコンサルタント。東北大学医学部医学科を卒業後、医療技術・ソリューションの発展に尽力することを決意。ジャパンバイオデザイン・フェローシッププログラム(スタンフォード大学発のシリコンバレー流医療機器イノベーションプログラム)参加などを経て、主にヘルスケア市場参入の支援機関、株式会社ヘルスケアビジネス総合研究所を創設。
これまで東証プライム上場企業を含む40社以上に対して新規事業・開発の指導および支援経験を持ち、ヘルスケア事業部の立ち上げも支援。2016年から2023年までのバイオデザインプログラム(年に1チーム最大4名)で関わった起業案件は5社、知財出願は4件、助成金獲得6件に達し、0→1の指導における高い再現性に定評がある。

ヘルスケアビジネス総合研究所の原です。

2025年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。今回は新春の第一号としまして、弊社が着目している新年の動向を1つピックアップしてお伝えします。

2025年 ヘルスケアビジネスの新たな展望

日経新聞の報道によると、2050年には働けるまで働く「生涯現役」が当たり前の時代が到来するとされています。

医療技術の進展により健康寿命が延び、昨年から大きく躍進しているAIの活用によって個々人の能力が最大限に活かせる職場環境が整うことで、年齢にとらわれない多様な働き方が実現すると予測されています。

実はこの変化はヘルスケアや医療分野にとって大きな転換点となり得るものです。

というのも、これまでも医療や福祉の現場では、DXや新技術を使った業務効率化の製品・サービス、そして予防医療や健康管理などの個人向けサービスがありました。ですが十分な市場規模に発展して来なかったのが実際です。その理由はユーザーのニーズが無かったからではありません。

多くの場合は、医療・社会保障制度の現状、高齢化、家庭環境の変化に合わせて、医療職や患者・利用者が使いこなせなかったのが課題です。

例えば、医療現場での音声入力システム。

一見、手書きより簡単に思える音声入力ですが、実際には高齢の医師にとって大きな負担となっています。

従来の診療では、患者との対話をしながら診察内容を直接カルテに記入する手法が確立されており、医師は長年の経験でこの手法に習熟しています。しかし音声入力では、患者との自然な対話の中で、正確な医学用語を明確に発声し、その場で内容を確認・修正する必要があります。

これは診察の流れを中断させかねず、患者とのコミュニケーションにも支障をきたす可能性があります。このように、新技術が必ずしもユーザーの実際の業務フローに適合していないケースが、医療現場では数多く見られます。

しかし、2024年中頃に発表された最新のAI技術を活用すれば、自然な会話の中から必要な医療情報を正確に抽出し、適切な形式で記録することが技術的には既に可能になっています。

新規事業創出の可能性

このような技術革新は、ヘルスケア分野における新規事業創出の大きなチャンスとなります。

例えば、医療従事者の経験とAIの融合。

熟練医療者の長年の経験や勘所をAIが理解・補完することで、診療の質を落とすことなく効率化を実現する新しいサービスが生まれます。既に放射線診断や軟性内視鏡の分野では実用化されていますが、より拡がってくる可能性が高いです。

また、高齢者でも直感的に使えるインターフェースの実現により、在宅医療や遠隔診療の分野でも、これまでにない事業機会が見込まれます。

新技術に対してしっかりとアンテナを立てておくことが重要な一年になるでしょう。

新年の展望

2025年は医療・介護分野における多くの技術革新が、実用段階に入る重要な年となります。

当研究所は、この変革期における新規事業創出の戦略的パートナーとして、皆様のビジネス展開を全力で支援して参ります。

本年も引き続き、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年元旦 ヘルスケアビジネス総合研究所

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