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【2/3】社長のための利益とお金と成長を手に入れる考え方

SPECIAL

圧倒的黒字・事業再生コンサルタント

ノーススターパートナーズ株式会社

代表取締役 

事業再生のスペシャリスト。コンサルティング歴28年、350件以上の事業再生を実現させてきたコンサルタント。企業に黒字基調をつくりだす体質づくりを指導。

~存続・成長するために必要なこと~

【前回はこちら】

前回は、会社を存続、成長するために必要なことの一つ目、「正しい経営をする」についてお話しましたが、2回目の今回は、「税金を納める」ことについて考えてみたいと思います。

 

私もそうですが、税金を納めることについては多少なりとも抵抗がある人が多いようです。

その理由は、税率が高い、税金の使途がよくわからない、納得がいかないなどです。

会社を存続させ、成長させるためには、会社にお金がなくてはいけません。会社は、社員を育成し、新商品や新サービスを開発し、販売するために営業担当を置き、販売促進の策を講じます。こういうことができてこそ、会社は存続成長できるのですが、これらはどれもお金がないとできません。

企業経営は、ヒト・モノ・カネといいますが、お金を、人やモノに投資して、そのお金を増やしていかなければなりません。この当たり前のことが意外にもできていない会社が多いのです。

この人やモノに投資するお金を借り入れでまかなう会社もあります。

人やモノに投資したからといって、必ずしもその効果が投資を上回るとは限りません。こういう状況が続くと、借り入れが増えはじめ、その借り入れが増えると返済が増え、そのうち人やモノに投資するどころか、返済のために経営するという状況に陥ります。目先の売上を上げることができればいいのですが、そもそも売上が伸び悩んだり、利益が少ないから借入しているわけですから、売上がすぐに増えることは期待できません。

会社にお金がない会社は、ほぼ間違いなく長い目で見ると存続することはできないのです。

では、会社にお金を残すためにはどうすればいいでしょうか。

税金は、必死で会社が生み出した利益から計算され、その大事な利益から支払わなければなりません。このとき、経営者は税金を払いたくないから節税をするのですが、必要以上の節税は会社に残るお金をさらに少なくします。節税は、支出を増やし、利益を減らすことによって実現できるからです。

納税額は、利益からある一定率で計算され支払うことになります。

例えば、1000万の利益に対し税率30%とすると、300万が納税です。残りの70%は会社に残りますから、700万残ることになります。この1000万の利益を節税して、600万に減らしたとします。600万の30%、180万が納税ですが、会社に残るのは420万です。節税をしたことで納税額は300万から180万に減少し120万節税できていますが、会社の残るお金も700万から420万に280万円も大幅に減っています。

生命保険で節税すれば、会社の外で貯金しながら運用もできて節税もできると思うかも知れません。結論から言うと、生命保険を使った節税で会社が得をすることはありません。それなりの保険料を支払わなければならないということと、運用利率の高い商品も少ないからです。また、解約したときには雑収入で戻ってきますので、そこの時点で課税されることになります。掛けた金額分だけ戻ってきて、その間節税もでき保障もあるから損はしないという考え方もありますが、利益を先延ばしただけです。

生み出した利益から新たな事業への投資を検討する、

関連業種の企業などの買収を検討することの方が生きた

お金の使い方と言えます。

出るお金を減らすことも大事ですが、納税をすることで会社に残すお金を増やし、そのお金で新たなお金を生み出すことが経営では重要なのです。これが、企業の競争力に繋がるからです。

<次回>【3/3】社長のための利益とお金と成長を手に入れる考え方~経営戦略を持つ~

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