社長さん、必ずコンサルタントの過去を訊ねてください。
いまや、社内人材だけで事業展開をしていると、競合にスピード負けしてしまう時代です。コンサルタントを上手に活用することができれば、自社の業績を大きく伸ばすことができます。
特に、専門コンサルタント、ダイナミックコンサルタントの活用は、短期間に社内に儲けられる仕組みを構築することができるだけに、その後の業績効果が大きく期待できます。
さて、そうしたコンサルタントを活用する時に、ぜひ覚えておいてほしいのが、「コンサルタントの過去を本人に直接訊ねること」です。訊ねるといっても何も尋問する…という意味ではありません。
ただし、「そのコンサルタントに本当に実力があるのか」ということは、経営者として確認しておく必要があります。その意味での「訊ねる」ということです。
では、なぜ過去を直接訊ねる必要があるのか…ということですが、この理由は単純です。言葉は悪いですが、「経歴なんぞ、いかようにでも書ける」からです。
誰でもそうですが、紙面に書いてあれば信用してしまいがちです。特に雑誌や業界紙などで取り上げられている「センセイ」などであればなおのこと。「この先生なら間違いない…」と安心してしまうのが世の常です。
もちろん、大多数の方は本当の経歴を表記しています。しかし、残念ながら一部では経歴のねつ造や詐称といったことが行われていることも、これまた事実なのです。
前職時代も含めて、職業柄、多くのコンサルタントや専門家にお会いしていますが、紙面の経歴を見ていてすっかり騙されそうになったことが何度もあります。文字情報だけだと、本当に危ういのです。
だからこそお伝えしているのが、「センセイは、なぜコンサルタントになられたんですか?」という問いかけです。
紙面ではいくらでもねつ造できたことでも、不意をついて面と向かって質問されたとき、偽物はうろたえます。答えに窮して変なことを言い始めたり、眼をそらしたり、不機嫌になったり…。
普通に考えれば、「よくぞ聞いてくれました」くらいに、むしろ喜んで話してくれてもよさそうなものですよね? 少なくとも、自分もそうですし、周囲の活躍しているコンサルタントは、皆総じて喜んで話をしてくれます。
まっとうな仕事をしている人は、自分の過去から脈々と積み重ねてきたことを誇りにして、仕事を行っています。コンサルタントもしかりです。
過去を訊ねて、その説明に納得がいくかどうか…。何も難しい判断は必要ありません。一社会人として、会社のリーダーとして、普通に聞いて「筋が通っているか」どうかでご判断されるだけで大丈夫です。
怪しい人は、質問の途中から匂いがプンプンしてきますので…(笑)
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