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一歩先を行く組織を作る!「わかった」を行動に変えるための戦略

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組織の成長加速コンサルタント

株式会社グロースサポート

代表取締役 

組織の成長加速を促し、業績躍進を実現させる辣腕コンサルタント。これまで130社以上の企業において、経営者のコンサルティング、経営幹部、経営リーダーの育成に携わる。組織とリーダーの成長段階を知り尽くし、経営者と同じ目線で語ることのできる希有なコンサルタントとして活躍中。



多くのリーダーが頭を悩ませる問題、それは「あいつ、『わかった』って言ったのに、何もしていない」という状況です。

この瞬間にも日本中のあらゆる職場で、この現象が起きています。一見すると、これは上司がイライラするだけの問題に思えます。「それも上司の仕事の一部だよね」と割り切ってしまえば、それで解決するかもしれません。

しかし、この問題は単なる上司の悩みではありません。社員、上司、お客様、そして組織全体にとって
非常に重要な問題です。


 

まず、この問題の本質を考えてみましょう。行動を伴わない「わかった」には、何の価値もありません。指示を受けて何も反応せず、「ぼーっとしている」のと同じことです。

行動しないことで、進むべき一歩を踏み出さず、結果的に遅れてしまうのです。この遅れが積み重なり、最終的には取り返しのつかない事態に陥ります

どの企業、組織にも競合が存在します。病院も、お寺も、教会も、NPO法人でさえも競争の中にあります。全ての組織は競争の中にあり、それは「太陽は東から昇る」という事実と同じくらい動かし難いものです。

競争で勝ち抜くための唯一の方法は、常に一歩先を進むことです。しかし、行動を伴わない「わかった」は一歩遅れてしまうことを意味します


このように「あいつ」が一歩も進まず、「あいつ」一人が困るだけなら放っておいてもいいかもしれません。しかし、仕事は一人だけで完結するものではありません上司や同僚、お客様にまで影響が及び、組織全体の競争力に直結します。実際、スピードの速い組織は、手戻りが少ないものです。

 



人が亡くなる原因の多くは病気です。その病気が、体全体の臓器がすべて機能不全になったからではありません。

どこかの臓器が病気になり、血液が浄化されずに悪血が全身に回ったり、酸素が十分に取り込めず酸欠状態になったりと、たった一つの臓器、たった一つの細胞の異変が全身に影響を及ぼします。組織も同じです。

どこかが病気になれば、組織全体に影響を及ぼします行動を伴わない「はい」は、組織全体を機能不全に陥らせるだけの力を持っています。



では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか。

答えは、「わかった」の基準を上げることにあります。具体的には、“行動を伴わない「わかった」は、「わかった」ことにはならない。行動して初めて「わかった」とする”という基準に変えることです。

この結果、「あいつ」は「ぼーっとしている」状態から抜け出し、必ず一歩前に進むようになります。組織全体でこれが起これば、どれほど大きな変化が起こることでしょう

 

これこそが、マネジメント技術を導入することで組織の生産性が急激に上がる理由です。組織のスピードが鈍る根本原因は、「わかった」の基準の低さにあります。すべての社員が動き出すためには、「わかった」は行動してから手にするものという基準を持つことが重要です。


 

さらに深く掘り下げてみましょう。「わかった」の基準は人によって異なり、特定の分野でしか動かないことが多いです。好きなことには前のめりになり、自己発電状態で進むことができますが、そうでないことには動かないのが人間の性質です。

したがって、社員各自に委ねてしまうと「好きなことはやるけれども、それ以外はやらない」という状況になりがちです。

興味の範囲が広く、自己発電で前のめりに取り組むことができる社員は確かに存在しますが、そうした社員は少数派です。多くの組織では、社員を動かす状況を作り出すことが必要です。

自己発電状態にまだなっていない社員を動かすためには、外からの力が必要です。これがマネジメントの第一歩です。部下を持つ全てのリーダーは、この力を使って部下を動かす技術を身につけなければなりません


自己発電に切り替える手法を持つリーダーは、社員を意図的に前のめりにさせることができます。「わかった」の基準を変えて、社員の成果のスピードを変えることは、意図して実現することが可能なのです。一日も早く、この仕組みの導入を進めていきましょう

このように、「わかった」を行動に結びつける基準を設けることで、組織の生産性は大きく向上します。これは単なる理論ではなく、実践すれば確実に効果が現れるマネジメントの技術です。組織全体が一歩ずつ前に進むことで、競争に打ち勝ち、さらなる発展を遂げることができるのです。

 

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