ショールームを活用できない経営者が犯している大きな間違い
ショールームは企業規模にかかわらず、持っている会社は多くあります(ここでの「ショールーム」は「ハコ」「モノ」のショールームを指します)。それだけビジネスにおいて、重要な役割を果たすと考えている経営者の方が多いということです。
その一方、ショールームをうまく活用して儲けている経営者の方は、それほど多くありません。せっかく大きなお金を使って作ったショールームを、持て余しているという方もいます。
なぜ、うまく活用できないのか? 理由は様々です。ですが、それは大きく分けて3つの間違いに収れんされます。
1、本当にショールームを必要としていない
2、どのような形態のショールームを作るべきか考えていない
3、ショールームは何をする場所か分かっていない
いかがですか? ショールームをうまく活用して儲けることのできない方は、さまざまな理由があるにせよ、上記3つの間違いに必ず該当します。
三つの間違いを指摘されて「そんな馬鹿な」と思われた方も多いでしょうが、セミナーやコンサルティングでお会いする経営者の方に上記の質問をしてみると、答えられない方がほとんどです。というより、明確に答えられた方はこれまでいません。
そこで、上記三つの間違いについて考えてみたいと思います
一つ目は、自社にとって本当にそのショールームは必要なのか? 憧れとか妄想でショールームを作っていないか? ということです。
ショールームがなければ商売にならないのであれば、どんなことをしても活用しようとします。必死になって活用方法を考えます。腹が据わっています。
作ってから考えるのではなく、作る前から営業戦略や組織戦略、製品戦略と整合性の取れたショールームを考えます。要するに、本気度が違うということです。
二つ目は、自社にとって最適な形態があるにもかかわらず、メーカーのショールームをコンパクトにしただけのショールームを作ってしまうということです。
特に、水回りのショールームにおいては「見て」「聞いて」「体感して」…などというフレーズとともに、製品を展示しただけのショールームを作ってしまいます。
そうであれば、見込み客は展示が豊富なメーカーのショールームに行けばいいだけの話で、あなたのショールームに行く理由がありません。
こうなってしまうのは、あなたに「ショールームはこういうものだ」という固定概念があるためです。何も考えないため、お手本?になるメーカーのショールームをまねるため、です。
三つめは、ショールームを作る目的を間違えていたり、あいまいだったりしているためです。
「ショールームで何をすべきかって? 決まってるじゃない。イベントをやって、お客様に製品を見てもらったり、触ってもらったり、製品の説明をしたりすることだよ」
こうだから、あなたはショールームで儲けられないのです。
ショールームは何をすべきところか? 多くの方は、ショールームはイベントをやる場所だと考えます。見込み客?を集客して、お祭り騒ぎのようなイベントを企画します。集客には「飲み・食い」「景品」が必要です。それでないと集客できないからです。
集客した見込み客には、アドバイザーが一生懸命製品説明します。見込み客に判ってもらおうと懸命です。しかし、あなたが一生懸命になればなるほど、見込み客は引いてしまいます。
ショールームはイベントをやる場所ではありません。ショールームは商談をする場所です。ここが本当の意味で分かっていなければ、あなたはショールームで儲けることはできないでしょう。
以上、三つの間違いを簡単にご説明しました。あなたは、この三つの間違いに該当していませんか?
「中小企業がショールームを作っても成功しない」と言われています。これは上記三つの間違いから言われているものと当社では考えています。ショールームにかかわって40年の経験から導き出した答えです。
あなたはショールームをもっと活用して、もっと儲けたいと思いませんか?
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