会員制・ロイヤル顧客づくりの現状チェック
「ともだちひゃくにんできるかな?」
経営者として、あなたは会員制・ロイヤル顧客づくりに取り組んでいますか?
作りたいと思っているだけで、何から行動して良いのか分からないという回答をよく聞きます。しかし、その「作りたい」という想いもどの程度なのか?
簡単な現状チェックをしてみましょう。
■電話帳1000人を埋め尽くす
5年以上前にある経営者から伺ったお話。
その方は携帯電話を買い替える際に、電話帳の登録人数を基準に選んだそうです。当時は機種によって、上限500人、800人など異なっていました。その経営者は当時最大の登録数1000人の機種を選びました。そして、1000人分すべて登録しつくしたそうです。
そのうち、社員と外部協力企業で100人くらい。残り900人は大切にしたいお客様で埋め尽くしました。そして、携帯電話の電話帳を開き、一人ひとり
「この方はいつも何を購入する」
「この方はお子さんが夏休み、冬休みの時期になると、よく購入してくれる」
などお客様のプロフィールを紹介してくれます。
これは本人の努力によって、ここまで覚えたそうです。
童謡に「ともだちひゃくにんできるかな?」というフレーズがありましたが、この経営者いわく、人は他人を1000人は覚えることができるというのが持論でした。
その持論を実行するために、まず出来ることとして電話帳への登録から始め、通勤電車の中など、携帯電話をいじっている時に、このお客様は…、このお客様は…と確認し続けたそうです。
現在、スマートフォンになって、連絡先の登録数に上限が無くなりました。
その経営者は、やはり人の記憶は1000人が上限だなと感じているそうです。
■顧客リストからお客様を思い出してください
それでは、会員制・ロイヤル顧客づくりの現状チェックです。
アンケートや会員カード発行で登録していただいたお客様のリストを手元に出してください。そして、一人ひとりどういうお客様なのか、思い出してください。
1000人にはとうてい届かないと思います。
それなら、今日からお客様1名1名の顔と名前を覚える努力をしましょう。
経営者が自ら率先してこそ、企業と会員顧客のつながりは深まります。
業種に限りはありません。
先週、土曜日、日曜日、某メーカーは合同イベントに出店して、会員顧客を招き、お客様の顔と名前を覚えることに取り組んでいました。
私も現在、某ビジネススクールの会員顧客組織の再構築のために、1000人の顔と名前を覚えることに取り組んでいます。
お互いに1年後、何人覚えたか報告し合いませんか?
「ともだちせんにんできるかな?」
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