「人時管理でみるチェーン経営とは?」
「人時管理について いまひとつそのメリットが見えないのですが・・・」
----少し前に ご相談にお見えになった、チェーンの経営者の声です。
店舗販売をする企業であれば、商品を仕入れたり、陳列したり、レジ会計をしたりする作業は必ず発生します。
売れていた時代では、それぞれのやり方手順や、人によって作業速度が違っても利益は取れていました。
今は、大量にものが売れてく時代は終わり、人件費や原材料費コストの上昇により、今までどおりのやり方では利益が残らない課題を抱えています。
人時(にんじ)とは一人あたり時間作業量のことを意味しますが、今まで人についていた作業から作業を人に割り当てる管理手法のことです。
人時管理は、店舗の外見や商品陳列などのように、外からそのやり方手順がわかるものではありません。
取り組むにしても、何をどうやって進めていけばよいのか?見よう見まねのしようがないものでもあります。
人時管理が人件費と異なる点は、日々計画に対してどこに過不足があったのか確認ができるため、どう改善すべきかわかると言うことです。
例えば、予想外の雨によって、その日人時オーバーをしてしまったら、出勤体制を月末までに調整して月間で収めるようにしていくことができます。
売上では後で取り返すといったことは難しいのですが、人時であればこのようにコントロールすることが可能となってきます。
今まで、人件費管理と言えば、残業時間削減ぐらいしかなかったものを 人時を使って作業時間を見えるようにすることによって、ムダも見えるようになってきます。
売上の10%以上を占める人件費の中で、2割のムダを発見することができたとしたら、2%ものお金が浮いてきます。
その半分を利益を増やすコトに投資したとしたら、下がるコストと上がる粗利で利益は倍増となります。
人時管理のそのメリットは 「お金をかけずに、成長投資が確保できる」点と言えます。
この運用方法が回るようになってきますと、目先の売上というより、そのお金を何に活用していくかということに意識が向くようになります。
ムダをなくし、プールした資金を寝かせることなく利益を増やすことに投資しつづけることによって、株主からも支持されます。
3年、5年という成長し続けるために、一店一店ごとで人時管理を実践し利益を出していく。
それを倍増させる成長戦略を常に準備しておくことが必要とされてます。
日々の中での小さなムダでも、365日積み上げれば数千万 数百億になります。
それを 価格引下げ投資、省エネ投資、設備投資、改装投資・・・部門の枠を越えて成長戦略につなげるしくみこそが、人時管理の最大効果といえます。
そして、いま、多くの中小チェーン店の方々お会いする中、社長自らが弊社セミナーにご出席される会社は 高い確率で成功を手にされておられます。
さて、御社でもこの機会に業務改革で人時管理を始めてみてください。
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