困りごとこそ飯のタネ
当社では毎年夏に学生インターンシップを仲介しているのですが、この時期になると一斉にその受け入れが始まります。学生が3人一組で現場に入り、企業の困りごとをどう解決するかという視点で議論を重ねます。
ポイントは、報告会に向けてその議論を取りまとめる段階で、引率教員に参加してもらうというシステムを取っていることで、学生のインスピレーションがそのまま研究課題へと昇華できるような仕組みが出来上がっていることにあります。
すなわち、企業にとってのお悩み≒業務課題を解決するための研究課題を特定させるのがこのインターンシップの目的だ、ということです。そこで拾い上げられた研究テーマは引率教員の先生方が研究室に持ち帰り、見事花咲く場合には特許につながったりもしています。
これまでの事例をいくつかご紹介すると、入荷した廃棄物の選別精度が今一つ上がらない、という課題を抱えていたリサイクル会社では、光学的な解決策を提案することで、作業者がスマートグラスをかければ選別対象が光って見える、というシステムを開発することにつながりました。
また、ガラスびんの洗浄工程でアルカリを使う洗びん会社では、それまで中和剤として硫酸を使っていたのですが、排水を分析してくれた学生のおかげでアルカリを再資源化するめどが立ったことにより、大きな付加価値を手にすることが期待されています。
おかげさまで、今年は7件ものインターンシップをほぼ同時進行で実施することになりました。7年度についてもすでに数社から問い合わせをいただいています。
このコラムをお読みの企業でも、ご興味をお持ちの方はぜひ当社までお問い合わせいただければと思います。現場の困りごと≒業務課題を学生の視点から見直すことで、新たな飯のタネが見つかるかもしれません。
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