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夏は休むに限る

SPECIAL

オルタナティブ経営コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

カーボンニュートラル、SDGs、サステナビリティ、サーキュラーエコノミー、社会的インパクト評価などへの対応を通じた現状打破と成長のための対案の構築と実践(オルタナティブ経営)を指導する。主な実績は、増客、技術開発、人財獲得、海外展開に関する戦略の構築と実現など。

 このところ、関東では暑い日が続きます。こう暑いと、夏休みというコトバが頭をかすめるのは私だけではないと思います。まだ7月前半だというのに、という思いもありつつ、今回は休みについて考えてみたいと思います。

 経営者にとって、休めるときに休むことで確保できる「考えるための時間」を使うことによって、長期の戦略を見直したり、体制の再構築を図る等、再稼働後の新たな展開につなげられるという効用は無視できません。

 他方で自分が休むことなど考えられない、休んだりしたらそれこそ時間の無駄になる、と考えるタイプの経営者も少なからず存在します。私のクライアントでも、祝日の存在について「時間がとても勿体ないと感じる」、としみじみ語る経営者がいます。

 彼のように、休むことを知らず、ひたすら忙しい時間を過ごしている経営者に共通して観察できることがあります。それは職場に仕事を任せられる「右腕」がいないことです。他方で、仕事もするが平日にゴルフもやる、というタイプの社長には、信頼して仕事を任せられる「右腕」がついている場合が多いのです。

 そこで休めない社長のために。今年の夏に休むための工夫、というわけではありませんが、「右腕」として使えそうな人材に、簡単な宿題を与えて様子を見る、という実験をしてみては如何でしょうか。実験期間中、社長はたとえば出張に出る等の工夫により、対象人材に仕事を預ける形をとることが重要です。もしその実験が支障なく終わるようであれば、同じ程度の長さを今度は休んでしまう、という展開に持ち込むことができるはずです。

 たとえ60点の留守番であったとしても、見えている仕事については条件整理をしたうえで判断の方向性を示しておく、突発的なものについては判断基準を示して後は任せる、等の手立てを施すことで、短い期間なら何とか回るはずです。今すぐその手当を施せば、大丈夫、夏休みは必ず取れるようになります。夏は休むに限る、を今年の夏こそ是非実践してください。

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