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ここで行く、という意思決定のために

SPECIAL

オルタナティブ経営コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

カーボンニュートラル、SDGs、サステナビリティ、サーキュラーエコノミー、社会的インパクト評価などへの対応を通じた現状打破と成長のための対案の構築と実践(オルタナティブ経営)を指導する。主な実績は、増客、技術開発、人財獲得、海外展開に関する戦略の構築と実現など。

 事業計画を立てていると、稀に「必ず売れる」と思える機会に遭遇することがあります。補正予算による単発的な需要、為替のいたずらや、あるいは復興景気などの影響も、大きく目立つことはない中で、業種によっては確実にビジネスチャンスとなった例がありました。

 

 そのような機会を、経営者はどう捉えるべきなのでしょうか。私は常に「迷うことなく行くしかない、ただし計画をしっかりと持つこと」をお伝えしています。具体的には販売計画と収益見通しがそれで、短期的に見てしまうと市場的には売れるのに、生産キャパが不足して機会を逃すといった場合が往々にして出てきます。では設備投資をして生産キャパを上げればそれでよいのかというと、短期的な需要変動が大きい場合には、投資の負荷が経営リスクとして残ってしまうことも十分考えられるからです。

 

 コロナ禍で、マスク不足になったときに、国内で設備投資を行った企業がニュースで取り上げられることがありました。逆に、猫も杓子も設備投資に走ったわけではないことを、エピソードのニュース性から読み取ることができます。もしもそれがブームなら、ブームの後まで見通した経営判断をすべきです。

 

 「売れるなら行くしかない」のはその通りなのですが、そこで判断を間違うとブームが去った後に思わぬ負荷を抱えてしまう、そのリスクをヘッジできるような計画を作ったうえで、行くなら行くという意思決定につなげてゆく。

 

 逆にその需要が底堅いものであったなら、迷わず設備投資を考えるべきだと言えます。もっともこの時代にそのような機会はどこにでも転がっているわけではないのですが。

 

 だったら積極的に探しに行くという手は残っています。それが「技術開発」なのですが、そうすると設備投資に先行したさらなる投資が求められるため、意思決定の責任はさらに重くなります。その先を見通して、積極的に儲けを取ってゆくのが経営の仕事ということになります。

 

 経営が二歩先、三歩先を読むことで、ビジネスはその成長機会を確実なものにできるのです。成功のために先を見通すご相談なら、いつでも当社にお問い合わせください。

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