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経営計画を実現するたった1つのポイント

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

年末年始や決算のタイミングで、一年の経営計画を作成する社長は多いことでしょう。経営計画に基づいて、日々、達成のための努力を重ねている会社もあれば、その一方で、経営計画を作成しても、なかなか達成できないという会社もあります。

残念なことに、

「周囲の会社がつくっているから・・・」

「金融機関や補助金の申請で必要だから・・・」

といった理由で、なんとなく経営計画をつくっている会社も存在します。なんとなく計画をつくって、なんとなく実践する、なんとなく…では、当然ですが経営計画は『絵に描いた餅』で終わってしまいます。

さらに言えば、そもそもの大前提として、中小同族企業の場合は「社長自らが経営計画を作成しない限り成功しない」ということです。もっというと、「社長自らが財務思考を身につけた上で、経営計画を作らないかぎり成功しない」のです。

先ほど申し上げたように、経営計画の目的が「銀行融資」や「補助金・助成金」のためであれば、それは数字の前提が「結果ありき」で作成されることになります。

この場合、当然ですが、融資や補助金の審査に通りやすい表現や数字を、経営計画に落とし込む形になります。それが「社長が真に実現したい未来」「社長が本当に目指したい未来」と異なっていたとしても、「そういうものだ」と割り切るしかありません。

これでは、経営計画をいくら念入りに作ったとしても、社長だけでなく社員のモチベーションにつながる計画にはなりません。

一方で、経営計画を達成できる会社の社長は、社長自らがアタマに汗をかき、迷い、悩みながら「経営計画」を作成します。数字だけではなく、経営理念や行動指針にはじまり、行動計画や数値計画まで創り上げていきます。

そうやって作り上げた経営計画には、社長の想いが乗っていますから、当然ながら力強いものになります。儲かるか儲からないか、ではなく、経営計画を達成できるかどうかで経営判断を行うので、言動に一貫性が出てきます。

そんな社長の姿を見て、社員もそれに呼応してくれるようになります。結果的に、経営計画を達成できるようになるのです。

社長業では、難しい経営判断を求められる場面がたくさんあります。そんな時こそ、「経営計画」が社長業の実務を助けてくれます。なぜなら、社長自らが作った「経営計画」があると、目指すべきゴールが明確になるからです。

人間は「目的」や「目標」を明確にすると、それに沿って歩もうとします。だからこそ、社長だけでなく、社員全員が一丸となって、自社が目指すべきゴールに自然と近づいていくのです。

結果的に日々の経営判断の積み上げである「財務」も強化されていきます。「経営計画」は、会社にとっての進むべき方向性を示してくれる、灯台のような役割があるのです。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

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