「社会を変える」リーダーの矜持とは

当社がご提供しているコンサルティングを一言で言えば、「中小企業の強み作りをお手伝いする」となるのですが、その「強み」を手にした経営者がどう動くかについては、いくつかのパターンがあるようです。

一つは当然ですが営業的な攻勢で、新規顧客の獲得や既存顧客との取引拡大など、短期的な効果を狙った取り組みを強化する方向へと向かいます。今一つは「強みのさらなる強化」というベクトルで、追加の研究開発投資や人材確保など、むしろ追加的におカネを使う方へ重心をかけるというパターンがあるのです。

手にした「強み」が、経営者的にはまだ不十分というケースもありますが、むしろもう一段の強化を図ることで、単なる業績向上に止まらない、いわば社会変革につながる一手となることを目指したい、と考える経営者の方が多いようです。

企業規模の大小に関わらず、そこは経営者がリーダーとして持ち合わせている矜持のようなものが働いている、と私は分析しています。

昨今で言えば、脱炭素を志向する技術開発が挙げられると思います。この分野の取り組みは世界的にもまだ進んでいない部分が多く、技術開発が成果を挙げる可能性も比較的高いと考えられます。

他方で、開発した技術の価値を算定するための仕組みがまだ整備途上にあるなど、技術と市場が追いかけっこ状態にあることも事実なのですが、流動的な状況をリスクとして覚悟したうえで投資の意思決定ができるのは、やはり経営者しかいないのです。

脱炭素技術で市場のリーダーシップを取れれば、それはすなわち社会を変えることにつながります。今ある社会をもっと良いものへと変えて行くことへ、リーダーとしての矜持を示すには「脱炭素」というテーマが最適だと言えます。

技術開発で強みを作り、その強みを生かして社会を変える。そのような取り組みにご興味をお持ちの経営者はぜひ当社までお問い合わせください。