日本に女性経営者が少ないことと、ショールームで商談がうまく行かないことの関連性
2023年の帝国データバンクの調査によると、全国の「女性社長比率」は8.3%とのことです。細かく分析すれば、都道府県別とか業種別とか会社の資本金別とか、いろいろくくりがあります。また8.3%が高いか低いかは、海外との比較ということもあるでしょう。ただし、この数字は過去最高だという結果が出ています。
「先生、女性の社会進出が遅れているのは、女性自身の意識の問題だと思いますねぇ~」。こう話すのは、セミナーに参加された女性の社長の方です。この方の話をお聞きすると、こうです。
ある公共施設にいたところ、高齢の女性同士が話しているのが聞こえてきました。「○○ちゃんは女なんだから、そんなに勉強しなくてもいいよ…」。どうやら孫の進路について話していたようです。
この社長は自身が「女性」であることから、聞き捨てならない気分になったそうです。そして、なんとなく納得できた気がしたそうです。
勉強するかしないかは、本人の自由ですし選択なわけですので、それについてとやかく言うつもりはありません。しかし、女性だから勉強しなくてもいいというのは、女性蔑視ではないかと。何か、古き悪しき習慣のようなものを感じたそうです。
一方、このような考え方とか習慣がいまだ身に沁みついているため、女性の社会進出が遅れているのではないかと。
この話をしていたのは高齢の女性お二人でしたので、今の若い方の感覚とは違っているし、何気なく話していたにすぎないかもしれませんが、我々日本人のどこかに潜んでいる感覚なのかもしれません。
人間の脳には「男性脳」と「女性脳」があります。これは考え方や行動に現れます。当社の見解では、前出の女性の経営者は男性脳を持っていて、高齢女性の方は女性脳を持っていると言えます。
例えばショールームイベントで、本業の製品だけを展示するのが男性脳で、本業以外のアクセサリーとか美容品も展示即売するのが女性脳と言えるでしょう。女性脳の方は、本業以外の趣味的な製品を展示販売するのが楽しいということです。
ショールームや展示会で見込み客を集客して商談する場合、男性脳を持った見込み客なのか、女性脳を持った見込み客なのかを見抜くことが重要です。男性脳を持った見込み客に、くどくどと説明しても耳に入りません。逆に、女性脳を持った見込み客に、本質を突いていたとしても、あっさりとした説明をしてしまっては物足らないということが起きるでしょう。
ここで一つ注意点があります。
それは、男性だから男性脳を持っている、女性だから女性脳を持っているとは限らないということです。前出の社長は女性ながら男性脳を持っていました。
見込み客が男性脳を持っているのか、それとも女性脳を持っているのかを見抜くためには、ショールームアドバイザーは見込み客の言動をよく観察することです。もし、あなたの会社のショールームアドバイザーが見込み客の心を動かせないのであれば、それは男性脳と女性脳を理解していないことが原因かもしれません。
いかがですか? あなたは男性脳と女性脳の違いを理解して、ショールームでの接客に生かしていますか?
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