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テスラに学ぶ「発想の転換」方法

SPECIAL

ストック型営業戦略コンサルタント

株式会社南澤コンサルティング

代表取締役 

売上増と安定を同時に手にできる「ストック型営業」の仕組みづくりコンサルタント。
26年間にわたるカーディーラーでの営業経験(その中で店長として5店舗を15年間にわたり統括)から得た知見と実践を通じて、「ストック型営業」の仕組みを独自に構築。「人」を最も重要な資源と位置づけながら、限られたリソースを最大限に活用し、機動的な戦略を決定し、実現するための仕組みづくりを推進することで定評。

「南澤さん、電気自動車ってどうなんですか?」ーーーこれは、過去およそ20年間で何百回と受けた質問であり、様々な方から場所を問わず、お酒の席でもいまだによく受ける質問です。電気自動車のメーカーと言えば、多くの人はまず「テスラ」を思い浮かべるのではないでしょうか?

 テスラは大量生産を成功させ、電気自動車市場での存在感を増しています。しかし、そのスタートは必ずしも順調ではありませんでした。特に生産面での困難が多く、その実力が時価総額に反映されていないという声も少なくありませんでした。

 テスラの生産技術には多くの特徴がありますが、特に目を引くのが「ギガキャスト」という技術です。直接的な翻訳としては「大型鋳造」となります。

「鋳造?」と一瞬戸惑うかもしれません。これは日本のものづくりの基盤とも言える技術の一つです。「鋳造」とは、具体的に言えば「鋳物」の製造技術であり、溶けた金属を鋳型に流しこむことで、さまざまな形状の部品を製造する方法です。

車に関して言うと、タイヤのホイールなどが鋳造によって作られています。特に、スチール製のホイールは、主にこの方法で作られています。

話を少し逸れますが、その昔、私がまだ若かりし頃、あるお客様に、『このBBSアルミホイールは「ちゅうぞう」と「たんぞう」どっち?』と質問され「?????」まったく意味がわからず、挙句の果てにそのお客様に一から教わったという苦い思い出もあります(笑)。そうした経験が、私の成長の一部となっています。

話を戻しますが、テスラの「ギガキャスト」は、従来の鋳造技術を、前例のない大きな規模で、かつ高度に精密に適用したものです。電気自動車は軽量化が求められるため、アルミニウムが多用されるのですが、そのアルミニウムを用いて大型の部品を一度に鋳造することで、生産効率と精度を飛躍的に向上させることが可能となりました。

新しい技術であっても、基本は古くからの技術の革新的な応用です。このような発想は果たして日本で考えられたでしょうか?テスラは、既存の技術を新しい形で応用し、革新的な技術に生まれ変わらせました。ここにテスラから学ぶ「発想の転換」があります。

テスラに学ぶべきことは、既存の技術の応用、すなわち規模やスケールを変えることで、革新的な技術になるということです。もちろん、「新しい工夫」があっての革新ですが、本質的なものは同じ技術です。

近年、ニデックがM&Aによってものづくりの技術を持つ会社を率先して買収しているのも、ひょっとすると、その会社の企業価値を上げる以外の目的があるのかもしれません。

従来の技術を応用して革新的な技術を生み出す。これを我々のビジネスにおいて身近に置き換えるなら、従来から取り組んでいたことでも、「規模やスケールを変える」「新しい工夫」をすることで、革新的な取り組みになる可能性があると言えるのではないでしょうか?

我々が推進する「新規顧客の開拓」や「先行受注」の積み増しも、基本的には従来からのものです。それをかつてない「規模とスケール感」「新しい工夫」で、仕組み化したものと言えます。

しかし、従来とは違う規模や新しい工夫での取り組みは、外部の専門家の力を借りることで、さらなる成長が期待できます。

「新規開拓」と「先行受注」の積み増しを、我々と一緒に新しい規模感と工夫によって取り組むことで、さらなる成長を目指しませんか?

 

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