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生成AI導入で激変した 弊社コンサルティングの現在地と未来

SPECIAL

マーケティング組織づくりコンサルタント

株式会社Marketer's Brain

代表取締役 

 営業および、マーケティング領域において「商い」を、デジタル化し、クライアント企業の業績を急進させるコンサルタント。社内のデジタル化を一気に加速させ、「強いマーケティング組織をつくりだすカリスマ」と称される。クライアントは年商十億円規模から、個人コンサルタントとしては異例の一部上場企業の指導実績も多く、一兆円を超える企業まで幅広く指導。手がけた案件をことごとく成功させ、期待を遥かに超えた成果を生み出すことで絶大な評価を博す。

2023年9月14日、弊社はAIを使ったマーケティング原案生成システム「Marketer’s Brain®」をロンチしました(お知らせ詳細はコチラ)。そして、このシステムはすでに弊社のビジネスモデルに大きな変革をもたらしています。

ロンチ後わずか2週間ではありますが、すでに弊社のコンサルティング事業には多くの変化を迫られています。驚くべきことに、創業4年間で築いた、永続可能とすら思われた弊社の既存ビジネスモデルが、一夜にして「過去のもの」となったのです。今日は、この新しい取り組みがどのように開始され、現在、弊社にどのような影響を弊社やお客様に与えているかをお話しします。

▼きっかけは、お客様の「プロンプト」

 

本システムの開発は、長年のお客様から提案頂いた「プロンプト」がきっかけでした。

このお客様は弊社のマーケティングメソッド(受注プロセス戦略®)に詳しく、「生成AIで精度の高いたたき台が作れるのでは」と考えたのが始まりでした。私もそこには思うところがあったので、これにより、弊社の「受注プロセス戦略®」をAIで自動化する試みが始まり、最終的には非常に効果的なシステムが完成することとなりました。

具体的には、お客様は自社製品・サービスに関する必要な情報をフォーム入力から取得することで、別の出力シートに「たたき台」が数十秒で生成される……というものです。この「たたき台」は多様な出力形式に対応し、あらゆるマーケティング施策の素地とするのに十分な精度があります。

そして、この新システムの導入が、弊社の業務に「革命」ともいえる革新を巻き起こす事となりました。

▼Marketer's Brain(GPT)のもたらした2つの革新

 

【1】疑似コンサルティングの実現

 

Marketer’s Brain®の導入により、弊社は「疑似コンサルティング」(注:AIを用いて模擬的にコンサルティングサービスを提供すること)が可能となり、24時間365日使用できるAIによるサポート付き(たとえば録画機能で自分のスイングをチェックできるような)「打ちっぱなしの練習場」のような環境の提供を実現できるようになりました。

これは、お客様が、

・「いつでも、どこでも、何度でも」受注プロセス戦略®を体験できるようになったこと
・学んだことを、お客様が「ご自身で望む限り」試行錯誤ができるようになったこと

を意味します。

【2】コンサルティングの効率化・高度化

 

従来、マーケティング体得における最大の壁は「学習と実践のギャップ」でしたが、Marketer’s Brain®(生成AIシステム)を使うことで「理論を自分で試してからプロに相談する流れ」が生まれ、双方の時間と労力が削減できるようになりました。生成AIのヒントを受けてから修正されたお客様の各種のアウトプットは、すべてのご利用者様の質問品質と、体得速度の向上に寄与しています。

したがって、コンサルティングの内容もまた、それに沿って高度化し、時間内でお伝えするメソッドの密度もまた、向上。さらには時短にも寄与することとなりました。

 

▼変化する弊社のビジネスモデル

さて、お客様にとっては「良いことづくめ」の生成AIの導入ですが、この2つの変化は弊社にとって、大きな転換期となっています。メリットもあれば、デメリットも存在しますが、ちょっと本音ベースで紹介してみましょう。

・圧倒的なプレゼン精度の向上

 

弊社の生成AIシステムは簡易的にとはいえ「あるべきコミュニケーションのカタチ」を出力できます。
結果、お客様は「目指すべきゴール」を視覚的にとらえ、一瞬で理解出来るようになりました。

たとえば新規のご相談者に対するプレゼンにしてもそうです。

本来、コンサルティングの提案といえば、大筋提供する内容をお伝えするものの、その本質的なアウトプットのサンプルをお出しするのは非常に難しい。なぜなら、取り組みにおいては各種の情報のやり取りをしてそのうえで企業に併せて提供されるからです。

だからこそ、弊社でもこれまでは「過去の支援の類例」などをご紹介し、その実例などをもとにお話をさせて頂く事がほとんどである一方、この手法はお客様にとっては「でも、それって自社だとどうなるか分からないよね」という部分をぬぐい切ることは出来なかったわけです。

しかし、現在は違います。弊社はお客様に数問の質問をした後に、目の前、わずか数十秒でアウトプットを自動生成します。
(初めて見られた方はあまりの出来事にフリーズされます)

そこで、私が言う事はひとつです。

 

「生成AIで創ったのはあくまでもサンプルですが、こういうコミュニケーションが貴社で、ご自身で出来るようになります。実際、弊社のお客様はみな、このメソッドを体得する事で実例になるような成果をあげてきております。もちろん、やり方を覚えて頂いた後は効率化も含めてシステムを使っていただいてもかまいません。いかがいたしますか?」

そう、お伺いするだけで「伝わる」ようになってしまったのです。

・システム導入と「手離れ」の関係

 

生成AIシステムの導入は、「手離れ」を促進し、弊社に新しい収益の可能性をもたらしています。このシステムは既存のお客様に1アカウントにつき、月額わずか数千円~数万円でID毎に提供されます。ありがたい事に、すでに有料版を導入されたお客様もいらっしゃいます。

 

システム利用はコンサルティング期間中でも終了後でも提供・継続を許可する予定で、これにより、お客様にとっては「弊社とのコンサルティング契約の終了」(!)がより選びやすい選択肢となります。

 

そもそも、弊社の目的はお客様が自立されることです。

ですから、システムの補助があればお客さまが自走できるのであれば、これは「良い別れ方」になるはずです。加えて、システムからの収益は、コンサルティングと比較すれば微々たるものの、弊社に不労所得的な収益をもたらします。また、自社のリソースも他に振り向けられるようにもなります。

また、お客様はシステムの利用を通じて、より高度なマーケティングに挑戦する意志を醸成させる可能性もあります。その際には、きっと弊社が相談相手の候補に入ることでしょう。これもまた、もちろん弊社にとって有益であることは疑いありません。

同システムは、長期的には弊社のビジネスモデルを健全にして貢献するでしょう。

 

▼短期のリスクから、長期のリターンに向けて

 

一方で、見過ごすことのできない事実が存在します。それは、今回のシステム導入により、コンサルティング事業者である弊社自身が「コンサルティングの終了」や、「コンサルティング効率化による契約期間の短縮」、「システム代替による売上単価の減少」という経営リスクをモロに被っていることです。

 

通常、企業の姿勢として短期の利益を求めるなら、この選択は「あり得ない」ことでしょう。

しかし、実際に導入して良く分かるのですが、生成AIによる効率化はそれらの代償の先に、顧客満足と、さらなるマーケティングへの取り組みの意欲を醸成し、結果的には、弊社とクライアント企業様の間に、より高度なフェーズへ、より最速に向かう協創関係や信頼関係を生み出しています。

 

そして、新しい収益源(システム利用料)は長期的な関係構築と、稼働工数ゼロの収益という、過去のコンサルティング事業では想像すらしなかった機会を創出し、経営基盤の安定化に寄与し始めている……と言うのこともまた、事実なのです。

 

加えて、弊社はCSRでセカンドキャリア・サイドワーク充実のための「キャリア認定制度」もあり、もちろん、認定者にシステムは提供されますから、そこを志す人にとっては非常に魅力的なオプション(武器)がもたらされたと言うことになるでしょう。

真に、弊社の経営理念である「信頼に成果で応える」を体現するのなら、このシステムは「お客様のことを考えれば」リスクがあろうが採用しない選択肢は存在しません。

 

この行動こそが、弊社が体現すべき「誠実さ/信頼」だからです。

 

また、この経営判断が出来た要因が「無借金のひとり経営、しかも独力で開発したから」という背景から成り立っていることも見逃せない事実でしょう。自身以外のステークホルダーを持たず、社員や、事務所と言った大型の固定費も持たない弊社は「本質的にやるべきこと」に注力し、積極的にリスクテイクをできる環境・素地が、そもそもあるのです。

 

そして、これは「それが出来ない企業」との間に、埋めようのない「差」を生み出すことにもなるのです。

売上の一時的な減少を恐れず、未来への投資と捉える。
それが、弊社が全力で推進する変革です。

 

おそらく今回弊社で起こったビジネスモデルの変革は、お客様からすれば、リソースの少ない小規模事業者様だけでなく、普段、多岐にわたる業務に追われる大企業のマーケティング担当者様においても「できるマーケティング」推進に寄与することでしょう。

この先10年、20年と続くビジネスの舞台で、貴社が真のリーダーとして輝くためには、今、勇気を持って一歩踏み出す必要があります。我々はその一歩を、その勇気を持つ企業様とともに踏み出したいと考えています。未来は、変革を恐れない者たちによって築かれます。

さて、最後はいつものようにお伺いしましょう。

貴社には「できるマーケティング」を推進できる環境は御座いますか?

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