文系社長のアドバンテージ
日頃から経営者と接していて感じることですが、観察眼がどこを向くか、人により大きな違いがあるようです。大きく分けて、まずは世の中の様子から見ようとするタイプと、自社の様子から見ようとするタイプがあるのではないか、ということがあります。しっかりと統計を取ったわけではないので感覚的な分析になりますが、どうも前者には文系の学校を出られた経営者が多く、後者は理系の方が多いような感触を持っています。
文系と理系でそんな違いがあるのか?と改めて問われると、そこは感覚的なものが大きいと言わざるを得ないのですが、私の場合これら二つのパターンについて、相談に応じるときの対応を意識して変えているのは事実です。
文系社長については世界の流れ、法律や条約の動きなどを、後者については技術開発の方向性などをベースに置きながら、取るべき戦略とその方向性についてお話することが多いように感じます。理系社長の場合は特に技術に関する議論が取り組みやすいと感じられる方が、文系社長に比べて多いようなので、必然的に自社の技術をベースにした話が多くなります。
他方で文系社長の場合には、自社の技術を理解してこそいるものの、いわゆる現場力に依存してやってきたケースが多いせいなのか、技術を今後どうすべきかという話題については関心こそあるものの、なかなかそこから盛り上がる話にはなりにくいと感じることが多いです。
むしろ文系社長的な目線に立てば、いわゆるオープンイノベーションと言われる外部との協力・アライアンスみたいなものを自由闊達に考えられる点が、自社技術の強みや特徴にこだわりたい理系社長とは違った特徴を出すきっかけになるのではないだろうか、最近はそんなふうに可能性を評価するようになってきました。
というわけで、成長につながるオープンイノベーションはどのように始めれば良いのか、きっかけづくりはぜひ当社にお任せいただければと思います。文系社長のみならず、理系社長のお問い合わせも歓迎いたします。
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。